2024年 3月 29日 (金)

長谷川洋三の産業ウォッチ
シュワルツェネッガー知事の全方位:「中国や韓国も友人だ」

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   「インフラストラクチャーは経済が発展する上で非常に重要だ。中国で鉄鋼所や港湾などを見学したが、クレーンは産業の活力を示す光景だ。都市再開発を進めるベルリンでもたくさんのクレーンが林立している。カリフォルニアでも高速鉄道や高速鉄道などインフラ整備のビジョンを描いている。我々は技術を必要としており、日本とも協力していきたい」

   米カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事は2010年9月14日、東京都内で開いた在日米商工会議所主催の講演会でこう強調し、インフラ投資に力を入れる考えを明らかにした。

   今回の同知事の来日はカリフォルニア産品の日本市場への売り込みが主な狙いだったが、短い滞在の間に2011年3月にデビューする東北新幹線の新型車両「E5系」で東京ー大宮間を試乗するなど、日本の高速鉄道に対する関心の深さをのぞかせた。

中国でも韓国でも高速鉄道視察の予定

   ただカリフォルニア州が進めている高速鉄道計画に日本企業が受注できるかどうかについては「日本の新幹線はこれまで一度も事故を起こしていない。日本は非常に成功している」と持ち上げたものの、「中国や韓国も友人だ」と指摘し、慎重な姿勢を崩さなかった。来日前に中国でも高速鉄道を視察し、次の訪問国の韓国でも高速鉄道視察を計画している。

   映画「ターミネーター」などに出演した俳優としてもよく知られるシュワルツェネッガー知事。「日本は巨大な映画市場。日本に来るときはいつもアイル・ビー・バック(私は再び戻ってくる)」と、映画で残した名セリフで愛嬌をふりまいた。最後に「トヨタなども環境対応に取り組んでいるが、我々は将来に向け、電気自動車など環境にやさしい車の開発を続けなければならない」と強調した。

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