作業員2人「250ミリシーベルト超え」の恐れ 放射性ヨウ素量が通常の10倍

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   福島第1原子力発電所で作業していた男性作業員2人が、被ばく線量の限度である250ミリシーベルトを超えた恐れが出てきた。検査の結果、2人の甲状腺から他の作業員の10倍以上の放射性ヨウ素が検出されたという。

   今のところ2人とも健康上の問題は出ていないようだが、呼吸などを通じて放射性物質を体内に取り込んだ「内部被ばく」の量がどれだけなのか、今後詳しく検査を行う。

上限超えれば初めてのケース

   東京電力が2011年5月30日に発表したところによると、2人は福島第1原発の事故直後から、3号機と4号機の中央制御室で作業をしていた。5月23日、2人の体内に取り込まれた放射性物質の量を検査したところ、甲状腺から7690~9760ベクレルの放射性ヨウ素131が検出されたという。

   ヨウ素は、8日間で放射線量が半分になる「半減期」を迎えるため、いつ体内に取り込んだかによって内部被ばくの量が変わる。仮に早い時期に被ばくしたとすれば、その数値は高くなる。一方、外部被ばく量は73.71~88.7ミリシーベルトだった。今後、内部被ばく量を詳しく調べて数値を確定するが、その量によっては、外部被ばく量と合わせた値が上限の250ミリシーベルトを超える可能性がある。一部報道によれば、2人は地震発生直後、マスクを装着せずに中央制御室で作業に当たっていたという。

   今回を受けて厚生労働省は、東京電力に対して、福島第1原発で長期間作業している人に対する内部被ばく量の検査を速やかに実施するよう、文書で通達した模様だ。ただし、被ばく量を検査する装置は台数が少なく、これまでに検査を受けた人数は全作業員数の半数にも満たないとされている。

   被ばく量が250ミリシーベルトを超えれば、初めてのケースとなる。3月24日には、東京電力の協力会社の作業員2人が、3号機タービン建屋にたまった汚染水に足をつけて被ばくして病院に搬送されたが、その際も上限は超えていない。2人はその後、退院している。

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