原発水素爆発防止は「ドリルで穴」 ジョークでなかった国の安全対策

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   原発の水素爆発防止策は「ドリルで穴あけ」――検査停止原発の再稼働にあたり国が示したこんな安全対策に不安の声があがっている。まるで竹やりで米軍機に立ち向かおうとした旧日本軍のようだ、と批判する政治家も出てきた。

   「ドリルで穴あけ」はジョークではありません――共産党の小池晃・政策委員長は、ツイッターでこうつぶやいた。原子炉建屋の水素爆発防止策のひとつが「ドリルで建屋に穴をあける」だったことをツイッターで取り上げたところ、冗談だと受け取った人が多かったからだ。

ドリル作業は「水素の発生・充満前」

原子力安全・保安院サイトには、「ドリル作戦」資料が載っている
原子力安全・保安院サイトには、「ドリル作戦」資料が載っている

   「ドリル作戦」を含む安全対策は、経済産業省の原子力安全・保安院が2011年6月18日に発表した。同院サイト上でも文書が公開されている。「穴あけ作業に必要な資機材(ドリル等)を配備…」「事例として、事務所出発から穴あけ完了までに約80分」などと書かれている。基本的には建屋天井に穴をあけることを想定しているようだ。

   小池政策委員長は6月20日ごろからツイッターでこの問題を取り上げている。個人ブログなどでも取り上げる人が増え始め、「ドリルの火花で爆発を誘発するのでは」「爆発するかもしれない建物の天井に人を派遣するなんて危険すぎる」といった声がネット上で上がっている。

   ドリル作戦は、安全上問題ないのだろうか。

   敦賀原発などを抱える福井県の原子力安全対策課にきいてみた。同県は6月21日、検査停止原発の再稼働について保安院幹部から要請を受けたが、満田誉・副知事は「安全性への疑問が残る」と再稼働を認めなかった。同課担当者によると、国の安全対策について全般的に不満や疑問があるものの、ドリル作戦そのものについては「問題ないと思う」と理解を示した。

   ドリル作戦について保安院に質問すると、「あくまで、水素排気口の設置等の対応を行う前の一時的な措置」とことわった上で、「火花による爆発は心配いりません」と説明した。なぜならば、「水素の発生・充満前」にドリル作業をすることになっているからだそうだ。仮に水素がたまった後にドリル作業をする場合は、「それは危険です。爆発の可能性があります」。

ツイッター上で爆発誘発の不安の声が多数上がる

   保安院は、津波などで原発が電源を失い注水できなくなり、すぐには復旧できないことが判明した段階でドリル作業に着手するので、実際に水素が発生し建屋にもれ出し、たまるまでには作業を終えることができると説明する。ある実験では、事務所出発から80分以内に作業が終わっている。

   福島第1原発事故の例をみると、1~3号機の原子炉が緊急停止したのは大震災直後の3月11日14時40分台、水素爆発が1番早かった1号機の爆発は翌12日15時40分前、3号機爆発は14日11時だった。24時間以上の「猶予」がある計算にはなる。

   小池政策委員長にもきいてみた。小池氏も「はじめは冗談かと思った」そうだ。保安院発表の写真付きドリル作業の資料を見た際は、「竹やりで『鬼畜米英』に立ち向かう旧日本軍を連想して、思わず目まいがしました」。

   保安院は大丈夫だと説明しているが、ツイッター上では爆発誘発の不安の声が多数上がっている。小池氏は「そういう心配は当然です」とし、保安院がいう「水素滞留前の作業完了」について、「そんなことが可能なんでしょうか?」と疑問を投げかけている。

   また、「原発再稼働に安全上問題なし」とした国の判断・決定について、小池氏は「撤回させるしかありません」と批判した。

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