子宮頸がんのウイルス検査 自宅で、ひとりで、できます

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   子宮頸がんの原因になるパピローマウイルス検査が、従来の自己採取法で十分可能なことがわかった。自己採取法セットを検診機関や人間ドック、健保組合などに提供している子宮癌検診器具製造所(本社・名古屋市)が2011年6月に確認、このほど公表した。

   1978年から同社が提供しているのは、臨床検査技師で名古屋公衆医学研究所理事長だった故・加藤勝也氏が開発した「加藤式自己擦過法器具」。女性が自分で器具を膣内に挿入し、ピストンを押すと、先端のスポンジ部分が子宮にあたって細胞を採取する。細胞固定液を加えて栓をし、検査センターに郵送する。受け取った検査センターは、顕微鏡でがん細胞の有無を調べる仕組みだ。医療機関のない地域や、多忙、検査嫌いの女性などに活用されている。

3年に一度チェックすれば安心

   原因ウイルスがわかったことから最近は「ウイルス検査も可能か」との問い合わせが相次いでいた。そこで、同社は結核予防会大阪支部の協力を得て、11年2月から5月まで、企業で働く20代から60代の女性社員の自己採取方法による細胞診の際に、501 人のウイルス検査を行った。

   結果は、ポリメラーゼ連鎖反応法という判定方法で陽性26人、陰性460 人と出た。501人中、486 人 (97%) の感染の有無が判定できたわけで、15人 (3 %) は採取細胞量不足などで判定不能だったのは15人だけ(3%)だった。自己採取日から1~3週後に検査が行われたが、経過日数と判定不能に関係はなかった。

   また、ウイルス陽性率は全体で5.3 %と、医師採取の平均値に比べてやや低かったが、30歳以下に限ると16.7%でほぼ同等だった。研究を監修した大阪がん予防検診センターの野田定・婦人科検診部名誉部長は「ウイルス検査は十分可能」と判定した。

   加藤才子社長は「細胞診、ウイルスのいずれも陰性だと、少なくとも3年間は子宮頸がんの危険はない、と報告されている。ウイルス検査併用でコストは2倍強になるが、3年に一度でよいとなれば負担は軽くなるので、今後はこの併用を検診機関などに勧めていきたい」と話している。

(医療ジャーナリスト・田辺功)

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