2024年 4月 24日 (水)

「俺を誰様だと思ってる、朝日新聞の政治部の記者だぞ」 橋下市長が実名上げた記者はこんな発言したのか

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   日本維新の会の橋下徹共同代表と朝日新聞の争いがまたしてもぼっ発した。維新の街頭演説の際「俺を誰様だと思ってるんだ、朝日新聞の政治部の記者だぞ」と言い放った記者がいたと、橋下氏が暴露したのだ。

   2013年7月21日に投開票が行われた参院選では苦戦した維新だが、この問題については橋下氏を支持する声が多数上がっている。

「こんなことやってたらお前ら不利になるぞ」

   橋下氏の暴露があったのは、13年7月20日にニコニコ生放送とUSTREAMで放送された「維新なチャンネル~橋下徹代表も出演~投票前夜スペシャル」でのことだ。

   いわゆる「従軍慰安婦」に関する発言問題について「騒いでるのは朝日新聞と毎日新聞。日本の国をとにかく悪く言おうとしている」という話の流れで、松井一郎大阪府知事が「報道の記者の皆さんもね、勘違いしてるところがいっぱいあると思う。昨日…」と切り出すと、橋下氏が「昨日!京都の市役所で!」と、乗っかった。

   橋下氏は7月19日、山内せいすけ候補の応援のため京都市役所で街頭演説を行ったが、その時のエピソードを興奮気味に明かした。

「右の方で何か、ちょっとざわざわっと揉めてたんですよ。やっぱり僕はこういう立場なんでね、反対言ってくる人がたまにいるから、それをおさえてたのかなと思ったら、朝日新聞の○○(実名)っていう政治部の記者だったんですよ。何で揉めてたのってことをスタッフに聞いたら、その○○、政治部の記者は、街宣車の横で見させろって言ってたらしいんですよ。でも僕の警備上の問題で一応こっから入らないでくださいねってエリアあるじゃないですか。だからそこから出てくださいねってことをスタッフが言ってたのに、この朝日新聞の○○政治部記者はですね、俺は安倍首相のときはもっと近くまで行ってたんだとかね、俺を誰様だと思ってる、朝日新聞の政治部の記者だぞと。こんなことやってたらお前ら不利になるぞ、こういうのをがんがん言うんですよ」

映像を撮ろうとした瞬間「ものすごい丁寧な対応に」

   番組には問題の記者と揉めたというスタッフ本人も登場し、「お前ら落としたんぞとか、俺に逆らったらどうなるかわかってんのかってことは言われました」と暴露した。しかし演説の様子をビデオカメラで撮影していた別のスタッフが記者の映像を撮ろうとすると、その瞬間「ものすごい丁寧な対応になった」というのだ。

   橋下氏はそんな記者がいるとは信じられず、「なりすましかなと思ったんですよ。腕章を付けて、取材ゴロじゃないですけど、俺は朝日新聞の記者だってことを言って、わざと近付いてきてね、ホンマモンの朝日新聞の記者じゃないと思ったんですけど」というが、スタッフが確認したところ、京都総局に在籍する本物の政治部の記者だったという。京都総局に政治部はないため、政治部から転勤した記者ではないかと思われる。

「東京にしか政治部ってないんですよ。だから政治部の記者ってほんと勘違いしてる。国会議員とばっかり付き合ってるから、国会議員も政治部ってところには悪く書かれたら落とされるとかね、政治部にいいように書いてもらいたいとか思うんでしょうね。僕なんかこの5年間ね、こんだけメディアに叩かれて叩かれて叩かれまくってるから、メディアにいいように書いてもらおうなんか思わないからね。政治部の記者って言われてもだから何ですかって思うんですよ。それが朝日新聞の政治部とかいうことになると、俺は政治部様だぞってなるんですよ。維新の会は政治部の記者なんかにチョロチョロチョロチョロやられるような政党じゃないっつーんですよ。国会議員もだらしないですよ。政治部の記者か何かよくわかんないですけどそんなのにコロコロコロコロ転がされてね」

と、憤りをあらわにした。

朝日新聞「記者が在籍しているのは事実」

   ニコニコ生放送では橋下氏の暴露に対し、「なんたる傲慢」「どんだけえらいねん」「そんな特権持ってると思っているんだw」「なんなんだよ朝日って」など、記者への非難コメントが大量に流れた。

   2ちゃんねるやツイッターでもこの発言は話題になり、「なんで、新聞社の記者ごときの名前を知ってなきゃなら無いんだ?」「感情で記事を書くって一番やってはいけないことなのに組織的にやってるのがばれてしまったね」「橋本徹、胡散臭くて好きになれないけど、これは痛快(原文ママ)」など、記者に対する批判や橋下氏支持の意見が多く書き込まれた。一方、「橋下の話がどこまで信憑性があるものかわからないからな」という指摘もある。

   朝日新聞社に橋下氏の暴露の内容が事実なのか問い合わせたところ、以下の回答が返ってきた。

「お尋ねの記者は、当社の京都総局に在籍しています。日本維新の会のスタッフとのやりとりについては、現在事実関係を確認中です。」
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