2024年 4月 23日 (火)

高橋洋一の自民党ウォッチ
小保方氏の「STAP細胞」再現実験番組 例のNHKスペシャルで作ってはどうか

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   例のSTAP細胞問題について、昨日(2014年4月9日)の小保方晴子氏の会見やこれまでの騒動を見て、さまざまな反論のなされ方が、本来の学問・科学の流儀から外れてきていると思った。

   学問の流儀では、誰かが論文を発表して、それに反論があれば、その論文への批判論文を書いたり、公開討論の場で議論したりするのが本筋というものだ。論文の発表は、一定の権威付けになる「レフェリー付き雑誌」が主流だが、レフェリーのない雑誌や自らのサイトのインターネット上でも構わない(後者の場合、よほどでないと読む人がいないが)。

今回の騒動は場外戦ばかり

   筆者は、かつて社会科学系の某学会で「D氏の論文の誤りについて」という論文を発表したことがある。もちろん論文は事前に相手側に伝えられ、学会の公開討論では相手を討論者として指名した。学会の公開討論の当日、相手のD氏が欠席したので、結論は自ずと明らかになった。なお、D氏は著名な学者であるが、論文の撤回はしていない。

   こうした学問の流儀から見れば、今回の騒動は場外戦ばかりだ。リングの中で、論文を出し合って公開討論するのではなく、場外で、研究の当事者でないマスコミや理研を相手としてバトルになっている。

   小保方氏の会見では、マスコミがいろいろな質問をしていたが、科学実験をしたこともないような人が質問しても意味はまずない。会見後、真偽ははっきりしないとしたり顔で報道する者もいたが、マスコミにわかるはずがない。マスコミは、科学発見について簡単に真偽がわかると思い込んでいるようだが、実際はかなりの時間をかけないとわからない。ノーベル賞のためには、長期間の検証が必要だ。だから、若いときに業績を出して、長生きして年を取ったらもらえるものなので、頭と健康な体が必要といわれる所以だ。

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