大学見本市、アイデア満載 医療、環境保全など10分野の約350件

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   大学発の技術と企業を結びつけ、実用化をめざす大学見本市「イノベーション・ジャパン2014」(主催は科学技術振興機構と新エネルギー・産業技術総合開発機構)が2014年 9月11、12日、東京ビッグサイトで開かれた。

   情報通信や医療、環境保全など10分野にわたり、大学だけで約350件もの研究が展示された。たとえば、こんなアイデアも。

コハクのエキスで鼻づまり防止

   岩手大学農学部の木村賢一教授らは「久慈産コハク抽出エキス」に鼻づまりやかゆみ改善効果があることを発見した。岩手県久慈市周辺はロシア、ドミニカと並ぶ世界三大コハク産地。そのコハクには抗アレルギー作用がある特有の成分が含まれていた。木村さんらはクリームなど化粧品の実用化をめざしている。

   静岡大学大学院工学研究科の犬塚博教授らは触らないで果物や人体、工業製品などの硬さを測る持ち運び装置を開発した。圧縮空気を吹き掛け、ほんのわずかの凹みをレーザーで測定する原理で、果物に針を刺して測る従来法より優れている。歯ごたえや食感、疲労やマッサージ効果など、さまざまな応用の可能性がある。

   高齢者用の空気式歩行支援シューズというのも出展された。岡山大学大学院自然科学研究科の高岩昌弘・准教授らは、装着している人の体重で靴底部のポンプで空気を圧縮、その力でバネを動かし、爪先を上げる。転倒の危険も減らす。

   人工赤血球の開発は日本がリードしているが、奈良県立医大の酒井宏水教授らは期限切れ血液をもとに感染性も血液型もなく長期保存ができる人工赤血球 (ヘモグロビン小胞体) を開発した。また、中央大学理工学部の小松晃之教授らはヘモグロビンに複数個のアルブミンを結合させた人工酸素運搬体を開発した。同様の効果がある。

   このほか、青森県立保健大学看護学部の福井幸子・准教授らの在宅医療での針刺し事故を防ぐ廃棄物携帯容器、名古屋市立大学院薬学研究科の樋口恒彦教授らの抗マラリア活性を有する新規化合物の報告、なども注目を集めた。

(医療ジャーナリスト・田辺功)

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