2024年 4月 20日 (土)

「ルールを守らない法務大臣」 松島みどりのお騒がせキャラ

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   議員宿舎は必要ないかのような発言をしながら、自らはルールを破って宿舎生活――。松島みどり法相(58)がまたまた問題を指摘され、「ルールを守らない法務大臣」と揶揄する声が出ている。

   ストールを巻く「規則違反」のまま参院本会議に出ると、「それはスカーフだ」と反論する。うちわを配ったことを公選法違反だと野党に指摘されると、「うちわにも使える討議資料だ」と主張する。

問題が持ち上がるたび、奇抜な弁明

ツイートがブーメランに!?
ツイートがブーメランに!?

   松島みどり法相は、問題が持ち上がるたび、奇抜な弁明を繰り返してきた。しかし、ここに来て、もう自らの非を認めなければならなくなった。

   きっかけは、週刊新潮が2014年10月8日発売号で、衆院議員宿舎には東京23区在住者は住めないとの規則がありながら、墨田区に自宅マンションがある松島氏が議員宿舎に住んでいると報じたことだった。

   記事によると、松島氏は、「大臣をやるには遠すぎる」と言い出して、9月末に引っ越した。しかも、週末になると、自宅マンションに帰ってきて、ポリス・ボックスも設けられたままというのだ。いわば自宅を「別荘」にして宿舎を使っているわけで、新潮は「『お気軽ライフ』を手に入れるため、議員宿舎に潜り込んだ」と断じている。

   この問題は、9日の衆院の議運理事会で野党から追及を受け、松島氏は、警備上の問題から許可を得て入居したと説明した。脅迫の手紙を受ける恐れがあるため、マンションの人を巻き込まないようにと考えたという。しかし、それなら大臣はみな官舎に住まなければならないことになり、なぜ松島氏だけが特例を受けるのかについての説明はなかった。

   一方で、週末に自宅に帰っていたことの説明はつかず、その非は認めた。そして、「今後は自宅に泊まらない」と約束した。松島氏は、ルール違反を度々指摘されたことについても、「不徳の至すところです」と謝罪した。

「『第2の田中真紀子』かもしれません」

   とはいえ、松島みどり氏は、矛盾が指摘されても、自らの弁明を押し通すつもりらしい。

   議員宿舎については、松島氏は過去に必要ないかのような発言をしていた。自らのツイッターで2012年4月14日、8万円強の宿舎家賃は相場の約5分の1で、議員は身を切らなければいけないのに恥ずかしいとし、「これほど職住接近で広い『社宅』は必要ない」と断じていたのだ。この点について報道陣から突っ込まれると、松島氏は、「閣僚在任中だけ住むつもりだ。特殊な状況なので、それほどの矛盾は感じていない」と強弁した。

   松島氏については、過去にも国会などでした発言が物議を醸している。

   性犯罪については、厳罰化を公言しているが、05年の衆院法務委では、受刑者に小学生の水着姿の映像を見せて、変な反応を示さないかウソ発見器か何かで試すことも考えられる、などと発言していた。また、08年の参院予算委では、委員長の制止を無視して国土交通副大臣の答弁を続け、出入り禁止を言い渡される騒ぎも起こしている。

   法相就任後も、週刊誌などでトラブルが報じられてきた。松島氏側は、気を使って時間調整したと説明したというが、初登庁で職員の出迎えが少ないことに怒っていったん議員会館に帰ってしまったともされた。さらに、ささいなことでの職員との衝突が続いたなどとも指摘されている。

   松島氏について、その人柄を知る関係者は、次のように言う。

「いつも独自なことをやろうとするので、周囲から嫌われていましたね。『第2の田中真紀子』と言えるかもしれません。どんどん前に出ていくタイプという意味では、政治家らしいと言うことはできると思いますが」
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