パクリ連発の悪質バイラルメディアが横行 ライターがBuzzNewsに「実力行使」

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   インターネットで人気を集めている記事や動画を紹介し、交流サイト(SNS)を利用して拡散させる「バイラルメディア」が急速に増えている。だが中には、コンテンツを平気で丸ごと無断使用する悪質な業者もあるという。

   ライターのヨッピーさんは、自身の画像が許可なくバイラルメディアに盗用されたのをきっかけに立ち上がった。

フェイスブック承認したらスパムメールが続々と

現状は「まだ話し合いの最中です」とヨッピーさん(本人より写真提供)
現状は「まだ話し合いの最中です」とヨッピーさん(本人より写真提供)

   ヨッピーさんは2014年10月28日、「ヤフースマホガイド」のページで詳しいてん末を書いた。直接のきっかけは、自身で以前つくった画像が「ゴシップぱんだ」というサイトに無断で使われていたことだ。ここは記事を一部しか公開せず、すべて読みたい人はフェイスブックで承認しなければならない仕様となっている。承認すると、公開している自己紹介や友達リストといった情報が先方に流れる。ヨッピーさんによると、承認後にフェイスブックに登録してあるメールアドレス宛にスパムメールが毎日届くようになったそうだ。このため、「悪用は許せん」となったわけだ。

   実はこのサイトの運営元の住所が、以前別のブロガーの写真を盗用したバイラルメディア「BuzzNews」と同じだと分かった。責任者がBuzzNews運営会社の元社員とも判明し、BuzzNewsからノウハウを得ているはずだと考えた。ヨッピーさんが調べたところ、BuzzNewsに盗用された被害者が多く集まったため当初は提訴を考えたが、時間や金銭面で負担が大きいこともあり「まずは和解の方向で話を進める」ことにした。BuzzNewsの運営会社「WebTechAsia」の代表を直接呼び出し、著作権侵害を認めさせたうえで和解金の支払いを含む3つの条件を出したという。

   これをきっかけにBuzzNewsは10月28日付で、「過去にBuzzNewsが著作権を侵害する記事を掲載したことは事実です」と謝罪文を掲載した。その理由を「引用として複製が認められる範囲」の認識が誤っていたこととし、現在は運営方法を改善、著作者に利用許可を得るのに加えて、著作者のツイッターのフォロワーが増えるような配慮をしているそうだ。

   ヨッピーさんはJ-CASTニュースの取材に、文書でコメントを寄せてくれた。「面白おかしい記事」を書くという本来の仕事に集中したいのだが、バイラルメディアによる無断盗用が横行しており、特にBuzzNewsの悪質さが群を抜いていたため行動を起こさざるをえなかったようだ。ヨッピーさんの感触では、ほかの大手業者ではあからさまな「パクリ」は減ったが、知名度のないところではまだ残っていそうだという。また海外発の記事は「裁判にならないと思っているのか、相変わらず転載しているところばかりですね」と指摘した。

月刊訪問者数1億5000万人の米サイトでもコピペ騒動

   サイト運営・商品開発のコンサルティングを手掛ける永江一石さんは、2014年7月27日付のブログで「パクリ系バイラルメディアの乱立」に厳しい見方を示している。「広告で稼ぐモデルなのだが、自分はナニも生産せず、人の褌で相撲を取って儲けるので世間の反感を食ってる」「パクってきて並べるだけ。ネットに慣れてない人によってこれが面白いようにシェアされるのだ」と指摘。どれも同じような「ネタ」ばかりであるうえ、「ほかのバイラルメディアが拾ってきたネタを流用するところも多くて......はっきりいってスパムです」とバッサリだ。単にバイラルを否定しているわけではなく、「『楽してパクって他人の迷惑顧みずに稼ぐ』という考え方」を非難している。

   ヨッピーさんが盗用被害を受けたBuzzNews以外にも、著作権侵害だと批判されたバイラルメディアがある。「TABI LABO」だ。8月28日、サイト上に「お詫び」を掲載した。「サイトに公開されている記事の一部に、参照元の表記漏れ」があったためだという。そのうえで、不適切な記事の削除を含む修正対応を約束した。海外メディアの記事を無断で翻訳、掲載していたとの指摘を受けての対応だが、ブロガー・評論家のやまもといちろうさんはこの時、「紙媒体でやれば廃刊のレベルの不祥事」と断じていた。

   海外に目を向けると、米国では月間訪問者数およそ1億5000万人のバイラルメディア「バズフィード(BuzzFeed)」が有名だ。米ハフィントンポストの共同創業者が設立。ゴシップネタや面白動画だけでなく、経験豊富な記者による政治経済の「硬派記事」も掲載している。だが2014年7月26日、同サイトの編集長は、記者のひとりが別のサイトから記事を「コピペ」していたことが明らかになったとして読者に謝罪した。その数は41点におよび、記者は解雇処分となった。

   大手メディアからジャーナリストを集め、拡大を続けるBuzzFeedですら、盗用問題は最近になっても起きている。バイラルメディアが「雨後のたけのこ」のように増え続ける国内では、もしかしたらヨッピーさんが指摘したように著作権侵害が暴かれる悪質な業者は「氷山の一角」なのかもしれない。さらにヨッピーさんは取材に対して、ツイッターで他人の投稿を丸ごと無断転載する「パクツイ」やまとめサイトでも、今後問題が広がるのではないかと答えた。

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