2024年 4月 23日 (火)

国公立の女子大はまだ必要なのか 願書受理されなかった男性が提訴

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   男性であることを理由に入学を認めないのは違憲だとして、福岡県内に住む20代の男性が公立大学法人福岡女子大学に入学願書の受理などを求める訴訟を近く起こす。

   国公立女子大の違憲性を問う国内初の訴訟になるとして注目を集めている。同時に、全国的に共学化が進んでいることもあり、女子大の存在意義を改めて考え直すきっかけにもなりそうだ。

ネット上には「奈良女子大学」入学希望の相談も

男子の願書不受理は違憲?(画像は福岡女子大学の公式サイト)
男子の願書不受理は違憲?(画像は福岡女子大学の公式サイト)

   報道などによると、この男性は管理栄養士の資格を取るため、2014年11月に福岡女子大の「食・健康学科」の社会人特別入試に出願した。しかし大学側は男性であることを理由に受理しなかった。福岡県内で栄養士の資格取得に向けたカリキュラムのある国公立大は同大学のみ。県内の私大という選択肢もあるが、男性は経済的事情から公立に進めなければ資格取得は断念せざるを得ないとしている。

   男性側は女子大への入学を認めないのは性差別で、「法の下の平等」を規定する憲法14条に反するなどと主張。不受理処分の取り消しや慰謝料を求め、12月にも福岡地裁に提訴する見込みだ。米国では同様の訴訟で違憲となった判例があるそうだが、男性の代理人弁護士は同種の提訴は初めてだと指摘している。

   訴訟こそなかったものの、国公立女子大を巡る議論はこれまでにもあった。インターネット上にも「税金をたくさん投入している公の機関である国立の女子大が男性を一切受け入れないって男性差別で違憲にならないんでしょうか?」といった意見はいくつも出ている。

   受験したいという男性が相談していたケースもあり、2013年には国公立大の理学部を受験したいという大阪在住の男性がYahoo!知恵袋上で相談を持ちかけていた。

   男性は一人暮らしする余裕がないため、受験できるのは京都、奈良、大阪、和歌山の4府県にある国公立大のみだという。とはいっても学力的に難しい京都大や大阪大、二次試験科目の負担が大きい大阪府立大、大阪市立大は合格に不安があり、京都工芸繊維大は家からも距離がある。残った大学の中で理学部があるところを探したところ、奈良女子大という結論に至ったそうだ。その上で男性は「奈良女子大学は、私にとってこれ以上ない最高の大学であり、ただ私が男であるからという不当な理由で、入学できないのなら違憲であるとし、裁判を起こすつもりです」と書いていた。

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