2024年 4月 25日 (木)

橋下氏を「精神疾患」と診断した男性精神科医に賠償命令 香山リカ氏の批判との違いはどこに?

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   大阪市の橋下徹市長を激しく批判する論客のひとりとして有名なのが精神科医の香山リカ氏だ。香山氏が橋下氏を診察もせずに「病気だと診断」したとして、橋下氏からツイッターで「サイババか!」と罵倒されたこともあった。

   その橋下氏を非難する記事をめぐって、別の精神科医が訴訟を起こされて1審で敗訴した。香山氏との違いはどこにあるのだろうか。

  • 橋下氏は「新潮45」記事の筆者を「俺の精神鑑定を8流雑誌で勝手にしやがった8流大学教授」と罵倒した
    橋下氏は「新潮45」記事の筆者を「俺の精神鑑定を8流雑誌で勝手にしやがった8流大学教授」と罵倒した
  • 橋下氏は「新潮45」記事の筆者を「俺の精神鑑定を8流雑誌で勝手にしやがった8流大学教授」と罵倒した

橋下氏の高校時代の先生の証言を根拠に「診断」

   橋下氏が問題視したのは、橋下氏の大阪府知事時代の11年10月に発売された「新潮45」11年11月号に、精神科医でノンフィクション作家の野田正彰氏が「大阪府知事は『病気』である」と題して寄稿した記事だ。この号では「『最も危険な政治家』橋下徹研究」と題した大特集が組まれており、野田氏の寄稿はその一部だ。記事は

「挑発的発言、扇情的な振る舞い、不安定な感情――それらから導き出せるのはある精神疾患である」

というリード文で始まり、

「橋下青年の高校生の頃を最もよく知る先生」

が橋下氏の高校時代を

「嘘を平気で言う。バレても恥じない。信用できない。約束をはたせない。自分の利害にかかわることには理屈を考え出す。人望はまったくなく、委員などに選ばれることはなかった」

などと解説。この発言を踏まえて、野田氏は橋下氏について

「これ以上私たちは、自己顕示欲型精神病質者(C・K・シュナイダーの10分類のひとつ)に振り回されてはならない。WHOの分類(ICD10)を使えば、演技性人格性障害と言ってもいい」

と分析している。野田氏の記事中の説明によると、演技性人格性障害には(1)自己の劇化、演劇的傾向、感情の誇張された表出(2)他人に容易に影響を受ける被暗示性(3)浅薄で不安定な感情性(4)興奮、他人の評価、および自分が注目の的になるような行動を持続的に追い求めること(5)不適当に扇情的な外見や行動をとること(6)身体的魅力に必要以上に熱中すること、の6つの特徴がある。

   野田氏は、橋下氏は「(2)をのぞいて5項目が当てはまる」と評価。これに前出の「嘘を言う、バレても恥じない、信用できない」という評価を加味した結果として

「彼の言葉をまともに受け止め対応していけば、常に彼の内容空虚性に突き当たるのである」

と結論づけた。

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