2024年 4月 25日 (木)

バングラ・テロ、安倍首相の陣頭指揮じゃダメなの? 野党批判が示す菅官房長官の「大物度」

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   日本人7人が犠牲になったバングラデシュの首都・ダッカのテロ事件で、野党が政府の対応をめぐり批判を強めている。菅義偉官房長官が事件発生後に東京を離れ、新潟県で参院選に向けた街頭演説を行ったからだ。

   この日は安倍晋三首相が北海道での遊説を取りやめて首相官邸で陣頭指揮にあたり、政府は「全く問題ない」と繰り返している。安倍首相が指揮を執っていても、菅官房長官がいなければだめなのか。野党側の主張は、菅氏の方をより「実力者」「大物」と位置づけているようにも見える。

  • 菅官房長官がバングラデシュでのテロ発生後に選挙演説に出かけたことを野党が問題視している(2016年6月撮影)
    菅官房長官がバングラデシュでのテロ発生後に選挙演説に出かけたことを野党が問題視している(2016年6月撮影)
  • 菅官房長官がバングラデシュでのテロ発生後に選挙演説に出かけたことを野党が問題視している(2016年6月撮影)

テロ発生を会見で説明後、新潟に入って参院選応援演説

   菅氏は2016年7月2日8時30分から開いた緊急記者会見で、「本件に日本人が含まれている可能性もある」などと説明。安倍首相の北海道遊説を中止したことも発表した。安倍首相は9時頃には官邸入りし、萩生田光一、世耕弘成両官房副長官や西村泰彦内閣危機管理監も官邸に詰めた。一方、菅氏は午後から新潟入りし、県内2か所で街頭演説した。7月2日には官邸では計5回記者会見が開かれ、そのうち2回を萩生田氏が担当した。

   菅氏は、2日夜には官邸に戻った。7人死亡が確認されておらず「大変厳しい状況」と述べていた段階の記者会見では、自らの不在について

「内閣総理大臣が北海道での遊説をやめて、直接陣頭指揮を取っている」

として「全く問題ないと思う」と強調。

「私の不在の間は内閣法の規定に基づいて、萩生田副長官に代行をお願いしている」
「総理とご相談して。総理が残られるということの中で私が出かけた」

とも説明した。

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