岩手・高齢認知症施設で9人の遺体 台風10号で避難しなかったのか

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   台風10号による激しい雨の影響で浸水被害が起きている岩手県岩泉町の高齢者グループホームで、9人の遺体が発見された。NHKなど複数のメディアが2016年8月31日昼前に報じた。

   遺体が見つかったのは、岩泉町乙茂にある認知症の高齢者向けグループホーム「楽ん楽ん(らんらん)」。施設は木造平屋で、川沿いに建てられていた。9人の身元は確認されていない(31日12時現在)が、複数の介護情報サイトの情報によれば、入居定員は見つかった遺体の数と同じ9人だった。

  • 遺体が見つかったグループホーム「楽ん楽ん」(C)Google
    遺体が見つかったグループホーム「楽ん楽ん」(C)Google

遺体は土砂に埋もれた状態

   台風10号が接近した30日夕方頃から、岩泉町を流れる小本川の水位は上昇。同日夜には川が氾濫し、広範囲にわたって浸水被害が起きていた。NHKが31日朝6時頃に撮影したヘリコプターからの映像では、川の堤防が決壊して、町の広範囲に濁流が押し寄せたことが確認できる。

   遺体が見つかった介護施設は、台風の影響で氾濫した小本川から50メートルほどの場所にあった。報道によれば、施設周辺は土砂に覆われており、遺体は建物内に流入した土砂に埋もれた状況で見つかったという。

   報道によれば、同じ敷地内にある別の介護施設が浸水で孤立し、屋上などに避難している人が出ていた。連絡を受けた警察官が現場に駆け付けたところ、「楽ん楽ん」の建物内で遺体を見つけたという。

   事件が起きたのが「認知症の高齢者向け」の介護施設だったことから、ツイッターやネット掲示板には、

「認知症の人たちのホームだったんだね...やるせない」
「散々注意喚起されてたのに9人死亡はまずい」
「なんで避難させなかったんだ。十分時間あったろ」

といった様々な意見が出ている。そのほか、福祉関係者とみられるツイッターユーザーからは

「どういう状況だったかまだわからないけど、グループホームは基本夜勤1人だし急激に浸水が始まればとてもじゃないけど助けられない」

といった指摘も出ている。

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