2024年 4月 19日 (金)

高齢運転手を「Terrible driver」と英訳 当局は訂正するも「間違いではない」の声

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   2016年9月に運用が始まったばかりの運転免許の更新施設の掲示で、高齢運転者を「ひどい運転者」呼ばわりする珍事が起きた。

   電光掲示板を製作した業者の翻訳ミスが原因で、指摘からほどなく表記は修正された。ただ、「ひどい」という表記が適切かどうかはともかく、事故に占める高齢運転者の比率が上がっているのは事実。全国の自治体は、免許を自主返納した人に特典を用意するといった施策を打ち出している。

  • 高齢者の運転は「ひどい」のか(写真はイメージ)
    高齢者の運転は「ひどい」のか(写真はイメージ)
  • 高齢者の運転は「ひどい」のか(写真はイメージ)

電光掲示板を納入した業者が「翻訳ミス」

   誤表示があったのは、9月1日にオープンした「京都駅前運転免許更新センター」(京都市下京区)。いわゆる「ゴールド免許」の優良運転者と70歳以上の運転者だけが免許を更新できる施設だ。センターの入り口と中にある電光掲示板で、「高齢運転者」の日本語のすぐ下に、「ひどい運転者」を意味する「Terrible driver」の英訳が添えられていた。なお、「優良運転者」の下には、「上級運転者」を意味する「Superior driver」の表記があった。

   京都府警の説明によると、20日午前に京都市から指摘があり、直後に「Terrible」を消して、「年長の」などを意味する「Elder」に差し替えた。電光掲示板を納入した業者の翻訳ミスが見落とされていたという。府警に直接の苦情や指摘があったわけではなく、市民が京都市に指摘し、市がそれを府警に伝えた、ということのようだ。

全体の事故数は大きく減っているのに高齢者は大して減らない

   表現が差し替えられたのは「ひどい」という表現が不適切だと判断されたためだが、高齢運転者の事故率の高さは全国の警察にとって課題になっている。例えば京都府の場合、2005年に府内で起きた交通事故1万9460件のうち、高齢運転者(過失が重い「第1当事者」)による事故は1941件。高齢者の割合は10.0%だった。これに対して14年に起きた交通事故は1万185件で、そのうち高齢者によるものは1803件。割合は17.7%と大きく増えた。全体の事故数が大幅に減少する一方で高齢者の事故数はあまり減らないためだ。

   この誤表示を伝える記事のヤフーのコメント欄でも、

「事実じゃないか」
「完全に間違っているわけではないと思う」
「間違いではない気がする」

といった声が相次いでいる。

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