ビールを指で「ツンツン」生中継 後絶たぬ悪質「非常識」動画投稿

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   コンビニ店内に陳列されているビール類を、自分の股間を触った指で次々に触り、チュウハイ缶を取り出して股間に押し付けしごく...。そうした男の動画が「ニコニコ動画」で生放送された。

   非常識なおでんのネタを指先で触る「おでんツンツン男」が記憶に新しいが、またもやこんな悪ふざけ動画が発見されネットが騒然となっている。「おでんツンツン男」は逮捕されたが、専門家は今回の動画について、イタズラだと泣き寝入りする段階は過ぎていて、「一罰百戒で高額な賠償請求をしてもおかしくはない」とJ-CASTニュースの取材に語った。

  • 股間を触った指でコンビニの棚のビール類を突いた動画を生放送(写真はユーチューブに転載された動画から)
    股間を触った指でコンビニの棚のビール類を突いた動画を生放送(写真はユーチューブに転載された動画から)

股間を触った指で一本ずつ...

   動画は「ニコニコ動画」で「みつ」と名乗る男が2017年1月12日に生放送したもの。プロフィールには、顔写真もあり、富山県出身の27歳で、「天然とバカの雑種が雑談します」などの紹介が書かれている。もともとは大食い動画を生で投稿する「生主」だったようだ。

   元の動画は削除されているが、ユーチューブに転載され断片的に残っている。男は、場所は不明ながら、ある大手コンビニ店内で、指を何度もズボンの上から股間に押し付けた後に、ビール類が並んでいる棚の商品を左から一本ずつつ指で押し、さらに上の棚の商品にも同じことを繰り返した。さらに、チュウハイ缶を取り出して股間にあててしごくマネもした。

   動画には「お前それ最悪だぞ」「これ事件案件やんけ」などといったコメントが寄せられ、ニコニコ動画の運営側は、これを重く見て男のアカウントを停止(BAN)した。男は17年1月13日に「BANなりました」と自分の「ニコニコ」コミュニティーで報告。そしてツイッターにも同日、

「逮捕されるかも・・・ 胸が苦しい・・」
「オレおわった。 震えて眠るわ」

などと書き込んでいる。18日にはツイッターで、

「明日オーナー様と面談する事になりました。皆様方には、ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした」

などと謝罪し、19日にタイトル「謝罪行ってきました」の生放送を開始してから1時間後に、

「中央警察署から電話きた 今から事情聴衆行ってくる」

とつぶやいた。どこの「中央警察署」かは不明だ。

   J-CASTニュースが1月19日に生放送の舞台となった大手コンビニチェーンの本部に取材したところ、今回の件は先週末に報告を受けていたとし、

「警察に相談しており、厳正な対処を求めております」

と広報は話し、実際に警察が動いているということのようだ。どこの店かは答えられないとしている。

日本を代表する企業の商品がばっちり映っている

   ネット上では、

「もう動画サイト全面規制だな。 こういうゴミクズ共のせいで娯楽が潰されていく」
「こういう逮捕待ちチキンレースみたいなのじゃなくて、純粋に面白いとかカッコいいものを出す配信者っていないの?」
「今回はコンビニだけの問題じゃない。日本を代表する企業の商品がばっちり映っている」

などといった書き込みが出て大騒ぎになった。

   それにしても営業店を巻き込んだ悪質な動画投稿が後を絶たない。14年4月には名古屋市内にあるコーヒーチェーン「スターバックス」に火の付いた爆竹を投げ入れ中継した男2人が威力業務妨害の疑いで書類送検された。

   16年12月には愛知県常滑市内のコンビニおでんのネタを指先でツンツンした映像を投稿した男が逮捕され、その動画を撮影した女も威力業務妨害の疑いで書類送検された。

   17年1月5日には「クロネコヤマト」のヤマト運輸の営業所でチェーンソーを使って従業員を脅したとして暴力行為等処罰法違反容疑で男が逮捕された。男はその時の動画を配信していて、逮捕される前日に「謝罪会見」のライブ動画を放送している。

   どうしてこのような悪質で非常識な迷惑動画が後を絶たないのか。ITジャーナリストの井上トシユキさんにJ-CASTニュースが話を聞いた。

自慢するものがないと、非常識に流れる

   井上さんはまず、

「非常識動画の多くは『俺は元気にやってるぜ!』と自慢がしたい、というのが先にあり、本人にしてみればこれが大バッシングに発展するとか、時には警察沙汰になるといった思慮に乏しいんです。そして、これまでもSNSなどで色々やらかしていたが、発見されなかった。そういう人たちがこのような動画配信で顕在化されているのだと思います」

と説明した。

   また、動画で自己を顕示するときに、例えば歌であったりダンス、スポーツなどアピールするものを持っている人ならば「彼奴らしい」と相手に伝わる動画が作れるが、そうしたものが無い場合は、非常識なものに流れるケースが多い、とも話す。今や数秒、十数秒といったショート動画で連絡を取り合う若者は普通にいて、動画配信者だけでなく一般ユーザーから迷惑動画が生まれる可能性は高まっている。そして、動画配信の管理サイドに責任を求めても限界がある。それは、誰がどんなことをやらかすかなど予想ができないからだ。重要なのは普段から迷惑行為はしないように呼びかけ続けることだという。そして、井上さんは

「被害者側もこれまでのようにイタズラだから、という泣き寝入りが特に大手企業では無くなるのではないでしょうか。一罰百戒という意識で、莫大な賠償金が請求されるという事態も起きると予想しています」

と警告している。

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