2024年 4月 25日 (木)

女遍歴5千人のC・シーン「HIV告白」 米医師会は「啓発に貢献」と大絶賛

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   2015年11月、テレビのインタビューでHIV(エイズウイルス)に感染していることを告白した米俳優のチャーリー・シーンさん。

   5000人ともいわれる派手な女性関係や、HIVをうつされたとする元恋人たちによる集団訴訟の動きなど、その後も話題に事欠かないが、「HIVの啓発には大いに役に立った」と米医師会誌「JAMA Internal Medicine」(2016年2月22日号)が絶賛している。

「HIV」「コンドーム」のグーグル検索史上最高に

   同誌で「チャーリー・シーン効果」の論文を発表したのは、米サンディエゴ大学公衆衛生大学院のジョン・エアーズ博士らのチーム。それによると、シーンさんの告白直後からHIV感染に関するニュースの本数が一気に増えて、人々がインターネットでHIVの症状や予防を検索する回数も跳ね上がった。

   エアーズ博士らは、グーグルとブルームバーグの2004~2015年のデータを使い、「HIV」「HIVの症状」「HIVの検査」「コンドーム」のいずれかを含む英語ニュース記事を検索した。その結果、2004年には全記事1000本あたりHIV関係は67本だったが、2015年には12本(5分の1以下)にまで減少、関心がすっかり薄れていた。

   ところが、シーンさんの告白直後から関心が急増、告白当日の11月17日にはグーグルニュースだけでHIV関連記事は6500本に達した。さらに、この日だけでグーグルで「HIV」や「コンドーム」をワード検索した数は通常に比べ275万件も多く、史上最高の検索数を記録した。

   こうした結果を踏まえて、エアーズ博士はこうコメントしている。

   「シーンさんの告白は、一般の人々にHIV感染や予防について理解してもらうきっかけになった。ただ、実際にHIV検査を受ける割合が増えたかどうかは今後調べる必要がある。これからは、ニュース記事でシーンさんを紹介する際は、感染予防の重要性に触れてもらうなど、『シーン効果』を活用する手立てを考えることが医療関係者として賢いやり方だ」とコメントしている。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中