外資系はやっぱり「英語」できないとダメですか?

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   大手外資系金融機関に勤める人の英語力の平均は英検の1級から準1級程度です。英検準1級程度のチカラがあれば何とか外人と仕事上のコミュニケーションが取れる、と言えます。ただ、バックオフィスと言われる事務処理部門などでは「今日入金されるはずのカネがまだ送られていないようだがどうなっているのか」みたいな英語のやりとりをすれば良いので、英検2級くらいでも経験を積めば何とかなるかもしれません。

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「日本人の金融マンの英語はまるでダメ」というのが定説

   しかし、国境を超えるM&A案件をまとめるバンカーとか、大きな投資案件のリスクを審査するマネージャー、といった場合には相当高度な英語力が必要とされます。特に、色んな国にまたがる大きな取引を成就させようとするときは、ニューヨーク、ロンドン、シンガポール・・・にいる同僚や専門家達とメールでのやりとり、または電話会議でのやりとりが不可欠です。これらをいかに上手にリーダーシップをもってすすめていけるかが、国際的バンカーとしての試金石となる、といっても過言ではありません。

   ところが、実を言うと、日本人のバンカーの英語力はまるでダメ、というのが世界中の金融マンの間で定説となっています。海外でMBAを取得した人、あるいは日本の会社で海外勤務を経験した人であってもそうです。帰国子女は別にして、英検1級にぎりぎり合格した、といった程度の英語力では、国際電話での電話会議で外人が話していることがちゃんとは聴き取れないと考えた方が良いでしょう。それに、仮に80%が聴き取れたとしても、残りの20%で決定的に重要なことを言っている可能性があるわけで、重要なビジネスの会話で80%の理解度では足りないのです。

   なのに全てがわかったようなふりをして、適当に「イエス」とか「ノー」とか生返事をするのが一番危険です。わからなかったら恥ずかしがらずに聞き返す、というのが基本です。「こっちは英語が下手なんだからもっとゆっくりわかりやすく話してくれ」くらいが言える余裕が持てれば合格です。

益村誠一郎
大学卒業後、大手都市銀行に勤務した後、外資系金融機関に転職。数社で勤務をしたあと、現在はある投資ファンドに所属。外資系企業での豊富な経験と幅広い人脈に裏打ちされた「外資系の実態分析」には説得力がある。
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