2024年 4月 16日 (火)

秋葉原事件報道で日テレが「お詫び」

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   『スッキリ!!』が1昨日(6月11日)報じた『秋葉原恐怖の5分間 検証……その時、警察官は?』の中での目撃証言について、番組が謝罪した。

   今朝(6月13日)の無差別殺傷事件続報の最後で、司会の葉山エレーヌが謝罪文を読み上げた。

   それによると、謝罪文の前半は……

   「一昨日の放送で、警察官と容疑者を取り押さえるまでの経緯を放送しました。そのなかで、警察官と容疑者が2度対峙しており、警察官が警棒を落とし、取り逃がした最中にも2人の人が刺されたという放送をしました」

   「しかし、その後の警視庁の捜査でこうした内容を裏付ける目撃証言がないことがわかりました」

   この謝罪文では、警察官と容疑者との1度目の対峙そのものがあったのか、無かったのか判然としない。また、警棒を取り落としたスキに刺されたこと事態が事実無根だったのか不明だ。

   で、念のために11日放送された問題の目撃証言を再現すると……。

   目撃し、証言したのは、偶然現場に居合わせたという日テレ技術統括局の社員と加藤容疑者逮捕の瞬間を撮影した日テレ・テクニカル・リソーシズのカメラマンの2人。

   リポーターの問いにまず日テレ社員が「警察官が警棒を持っていて(犯人は)サバイバルナイフを振り回していた。警察官は、(犯人の)勢いに負けている感じで、(犯人は)まだ次の人を刺そうとしていました。この後、おそらく警察官のスキを突いて、このあたりで男性と女性が刺されました」。

   続いて日テレグループのカメラマンが「警察官がいったん警棒を落とされてしまったので、犯人はその時をねらって路地の方へ逃げていきました。(その際)見ていた2人を刺した。1人はここ当たりで、もう1人は通りの向こうの方で倒れていました」

   「警察官が警棒を落としたスキに刺された」というのがねつ造証言だったということになるのだろうか。分かりにくい説明だ。

   トバッチリを受けたのは、1人で果敢に犯人と対峙し、逮捕した万世橋警察署秋葉原交番勤務の警察官と、江田けんじ・衆議院議員。

   江田議員は、この番組に生出演し「1度目の対峙で防げたハズなのに、2人も刺されたというのは納得いかない」と発言、警察官の対応にクレームをつけたが、証言が違うとなると話も違ってくる。

   これらの人たちの名誉を傷つけた割には後半の謝罪はあっさり。「こうした内容のVTR と、これに関連してコメンテーターのコメントを放送したことで、警視庁はじめ関係者の方々にご迷惑をおかけしたことをお詫びします。またコメントした方々にお詫びします」、で締めくくった。

文   モンブラン
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