感動話はいいけれど 「善意押し付け」ご勘弁

2008/11/ 9      このエントリーを含むはてなブックマーク はてなRSSに追加 この記事をBuzzurlにブックマークする この記事をクリップ! Yahoo!ブックマークに登録 newsing it!   コメント(9)   印刷

   フジテレビの新番組「エチカの鏡~ココロにキクTV~」。タモリとアヤパン高島彩が進行役だ。人生は素晴らしい、自分を見つめなおそうというコンセプト。エチカとはラテン語で「倫理」を意味するそうだ。

   見た回は、SF作家の眉村卓が、がんの妻へ毎日小説を書いて読ませていたという話などを取り上げた。茂木健一郎や関根勤、高畑淳子らがスタジオで出演。菊池桃子や香椎由宇らがレポーターを務めた。

   妻への小説の話は、妻に万年筆を1本買ってもらい、それで書き始めたエピソードなど優しさ、夫婦愛の美しさにあふれた内容だった。動物園のモモというカバの話は、育児拒否にあったカバの赤ちゃんに寄り添った飼育員の苦労が描かれた。添い寝したり泳ぎを教えたりと愛情を注いでいた。後、そのカバは無事群れに戻り、子どもも産んだというほのぼの話だった。桑田真澄とPL学園時代にバッテリーを組んだ今久留主成幸と桑田との友情話もあった。いずれも今ちょっとした流行のヒューマンタッチな感動ものだ。

   実はこの番組、花王の一社提供だ。捏造事件で打ち切りになった「あるある大辞典」で花王がこの枠のスポンサーを降りていたのが、今回復活した形になっている。こうした経緯もあってか、どうも番組のつくりがおっかなびっくりだ。いい話、いい話でまとめようとし過ぎてないだろうか。美談がこうも前面に出ると、ちょっと善意の押し付けのように感じないでもない。タモリとゲストのトークもおとなし目で盛り上がりに欠ける。

   涙も結構だけど、どこかに笑いのスパイスがあるとか工夫がないと、これではちょっと自分を見つめる契機にはなりそうにない。あまりビビらずに思い切った切り口で番組をつくってほしい。

      アツモノに 懲りて用心 また用心

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