2024年 4月 24日 (水)

コロッケものまね「ホントは似てないのにそっくり」に見せる凄さ

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<金曜バラエティー(NHK12月3日午後0時20分)> お昼のNHKニュースに続いて放送される番組で、月曜から木曜は「生中継 ふるさと一番!」という地方の名産や風物の生中継なのですが、金曜日は、週末のお昼過ぎ、ちょっと笑って1週間の疲れを忘れてくださいという、いかにもNHKっぽい発想の演芸番組になります。

   この日は「絶品!ものまね忘年会」と題して、コロッケ、ノブ&フッキー、ミラクルひかる、マイコーりょうといったものまね芸人が登場して、それぞれの持ちネタを披露したのですが、まあ、コロッケは別格でしたね。決して手を抜かないけれど、それぞれのものまねの全部を見せるわけではない。自分の見せ方をよお~く知っています。

特徴的な一部分をデフォルメ

   ホンモノといかに似ているか、どれだけそっくりかが、ものまねのうまいヘタの評価だったのを、ガラリと変えたのは片岡鶴太郎です。女装してきて小森のおばちゃまや浦辺粂子をやっちゃったんですからね。男がオバさんのものまねをしようというのですから、そっくりも何もあったものじゃない。でもよく似てる。ホンモノのしゃべり方、しぐさ、表情の特徴的な一部分をつかまえて、大げさに演じることで「ああ、あの人だ!」と思わせてしまう新しい芸でした。

   これをさらに料理して、崩して面白く見せたのがコロッケですよ。たとえば、五木ひろしのものまね。別に五木ひろしはロボコップみたいにして歌うわけではないのだけれど、見ている側はあの独特の肩や腕の動きに五木ひろしらしさを見いだしていて、コロッケはそれを見抜いている。そこをデフォルメして、コロッケ演じるところのロボコップが、五木ひろしのものまねをやっているということなんですね。決して生のコロッケがものまねしているわけじゃないんです。そこがすごいところです。

   コロッケはとにかく努力、工夫が他とはまったく違います。金曜バラエティーでは早送りの野口五郎、美空ひばり、淡谷のり子、志村けんなど、おなじみのネタだったんですが、それまでにない要素がかならず入っているんですね。あそこまで徹底して「次にもの」を真面目に追いかけている芸人は少なくなりました。25分の短い番組でしたが、コロッケのおかげで、しっかりしたお笑いバラエティーになっていました。

      コロッケの  ものまね光る  発想グー

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