2024年 4月 25日 (木)

安全委・北大教授が提案「福島原発これで抜本解決」

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   高濃度の放射能に汚染された水が海に流出し続け、汚染された水が建屋の内外に大量にたまり始めている福島第1原発。コンクリートを流し込んだり、吸水性ポリマーや新聞紙、おがくずを投入したりして、海への流出を食い止めようとしたがことごとく失敗してしまった。

   結局、高濃度の汚染水の保管場所確保のため、原発内にある集中廃棄物処理施設の水を海に放出し始めた。その量は5、6号機の地下水も含め1万1500トン。保安院や東電によると、含まれる放射性ヨウ素131は排出基準の100倍の6.3ベクレル(1CC当たり)だが、比較的低レベルの汚染水なので人体に影響はないという。しかし、その付近では高濃度の汚染水が依然として海へ流れ続けており、この説明は白々しい。

炉心冷却・浄化システム

   今や何をやっても裏目に出る八方塞りの状態に、司会の加藤浩次が「何か抜本的解決ってありませんか」と吠えた。

   ゲスト出演した原子力安全委員の奈良林直(北海道大学教授)が、待ってましたと提案したのが、比較的簡単に解決できる「炉心冷却・浄化システム」という案だ。

   マンションなどに使われている貯水タンクの受水タンクを用意し、復水器の汚染された水を移して冷却器で冷やした後、給水タンクに貯めてゼオライトできれいにして炉心に注入する方法だという。

   奈良林はこう言う。

「こうした循環システムを作らない限り、高濃度放射線の海の汚染は続く。もともとある設備を使えば1週間で組み立て可能で、うまくいけば安全宣言できるし、あとで何年でも冷却できるしっかりした設備に移行させればいい」

   キャスターのテリー伊藤が「これを政府がやろうとしているんですか」と聞くと、奈良林は「すでに提案しており、検討されているところです。あとは意思決定だけ」という。

   政府も東電も事故当初から意思決定が何とも遅く、すべて後手に回ったのが事故を拡大した原因だが…。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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