2024年 4月 29日 (月)

福島原発最高幹部が呆れた「うちの会社のバカ体質」潰してもらった方が…

『給料アップ』『ボーナス』『天下り』地元の人たちに申し訳ない

   大飯原発の再稼働やむなしへの動きの中で原発事故の恐怖が忘れ去られようとしている。そうした空気を切り裂くように、「週刊朝日」で福島第一原発最高幹部がこう警告している。

「まだフクイチの事故が収束していないというのに、よく政府は『再稼働』などと口にできますね。(中略)野田(佳彦)総理は、『最終的には総理大臣である私の責任で判断する』と言っています。どう責任をとるのでしょうか。野田総理が神様のごとく原発事故を防げる、抑えられるなら、誰も苦労はしません。事故発生当時の菅(直人前首相)は、何の責任もとっていないじゃないですか。(中略)事故の現状についても、5月26日に4号機の様子がメディアに公開されましたが、あの映像から収束したとはとても思えないでしょう。あれでも用意周到に掃除して、周辺のガレキを片付けて公開しているのです。(中略)故郷に戻れない地元の人たちには、本当に申し訳なく思います。うちは税金を投入して何とか存続しているのに、『給料アップ』『ボーナス』『天下り』の話が出る。バカも休み休みにしてほしい。一度、潰してもらったほうが早く収束できるように思えてなりません」

   大飯原発再稼働に反対していた橋下徹大阪市長は、あっさりと前言を翻して敗北宣言してしまった。同じ朝日の「原発ムラの『国家的詐欺』を暴く!」の中で「大阪維新の会」の関係者はこう語っている。

「われわれにも正直、代表が脱原発をどう考えているかわからない。これから議会で審議する大阪市の予算案でも、実は太陽光発電の促進のための補助金を打ち切ろうとしています」

   6月7日の「asahi.com」によれば、「関西電力は7日、今月27日に開く定時株主総会の招集通知を発送した。筆頭株主の大阪市などが『脱原発』路線への転換を求める株主提案を出していたが、招集通知では、いずれも取締役会として反対すると明記した」そうである。

   関電からすれば、大阪市の市長ごときの戯言など聞けるかというのであろう。強きに弱いという橋下市長だが、さぁ、どうする?

改造内閣の目玉・森本防衛相「攻めるが勝ち」の略奪婚2回

   野田首相は消費税増税に政治生命を賭けるという悲壮な決意をあちこちで語っているが、このところ大新聞の論調も消費税増税やむなしから、世論調査で反対の声が多いことで、やや引いた論調が多くなっているような気がする。

   消費増税法案に自民が修正協議入りを決定し、公明も参加することになったが、すんなりいくとは思えない。「小沢一郎新党70人が決起する!」(サンデー毎日)という見方もあり、党内情勢さえも一寸先は闇だ。

   せっかく5閣僚の首をすげ替えて自民党にエールを送ったのだが、この新閣僚の評判もあまりよくない。野田が目玉として期待したサプライズ人事、森本敏拓殖大学大学院教授の防衛相就任だが、さっそく「週刊新潮」が「火種を残す『森本防衛相』に知られざる略奪婚2回」と、就任お祝いスキャンダルを見舞っている。

   「森本氏はこれまで3人の女性と結婚しており、2番目と3番目の奥さんは『略奪婚』なんです」(知人)という程度のものだが、グラビアでも2009年に現夫人と富士山を一望する箱根山腹の見晴台で「デート」する姿が掲載されているところを見ると、この御仁の女性問題はかなり以前から注目されていたようである。女房の尻の下に敷かれて防衛知識の欠片もなかった田中直紀前防衛相の次は、女性関係の複雑な防衛大臣では、国防を担う現場がどう思うのだろうかと心配にはなる。

芸能プロダクション「バーニング」強面・周防社長悩ます不肖の息子

   「週刊新潮」の「『バーニング周防社長』が解決金を覚悟した息子への恐喝トラブル」というタイトルに惹かれて読んでみたが、不可解としかいいようのない内容であった。要は芸能記者のいう、「5月始めごろから、周防社長の長男に不適切な女性関の疑惑が持ち上がり、なおかつ、それをネタにした『恐喝トラブル』に巻き込まれているという噂が出回っている」ようで、新潮は両者の話し合いの現場にいて写真まで撮っているのである。

   片方の男はレースクイーンなどが所属する芸能プロダクションの経営に携わっていたが、ある事件をきっかけにプロダクションを閉め、周防社長の長男の会社が何人かを引き取ったそうだ。そのとき移籍した女性と長男が付き合い始めたが、1年ほどで仕事がきついと辞め、2人の関係も自然消滅したはずなのに、この春、その女性が長男に無理矢理関係を迫られたと口にするようになったそうだ。そこで件のプロダクションの社長が周防社長に直談判し、周防社長は数千万円払う気になったというのだ。

   だが、どうやらこの話、根も葉もない作り話のようなのである。では、どうしてこんな話を新潮が掲載したのだろうか。芸能界のドンといわれるバーニングの周防社長が、降りかかった火の粉を振り払うために新潮に頼んだのか? 何となくスッキリしない記事ではある。

   だいぶ昔になるが、私が周防社長にこう聞いたことがあった。「息子さんを跡継ぎにするのか」。そのとき彼は、この世界は世襲などできない、私一代限りにしますといっていたが、人間、歳をとると身内に引き継ぎたくなるようである。だが、その身内が彼より優れていることはありえない。このようなトラブルも処理できない息子に弱っている親の姿が垣間見える気がするのは、私の考えすぎだろうか。

並んで食べる価値あり!日本橋室町の江戸前天ぷら「金子半之助」天丼880円

   ポストの最後のページに載っていた「人に教えたくなる店 私のベスト3」で、俳優・歌手の梅沢富美男がすすめる江戸前天ぷらの店「金子半之助」に行ってきた。場所は「日本橋室町1-11-15」。日本橋三越から歩いて3、4分。ここは朝11時から22時まで営業だが、予約ができないため一日中行列が途切れることがなく、梅沢が行った日は2時間待ちだったそうだ。

   屋号は店主のおじいちゃんの名前。その日は8時過ぎだったから30分程度で入れた。2階席に通されたが、内装も高級天ぷら屋で、女の子の接客もいい。メニューは880円の天丼だけというのが潔い。テーブルに置いてあるガリゴボウと大根の浅漬けで生ビールを呑む。ガリゴボウの甘酸っぱさがこれまたいい。茶碗には黒豆が2粒。これにポットのお茶を注いで飲む。

   待つこと15分ほどか。東京スカイツリーのように2本のエビがそびえ、丼をはみ出てアナゴが鎮座ましましている。エビに隠れている半熟卵を割ると、いい具合の黄身が流れ出してご飯と混ざり合う。タレはやや甘めだが気にならない。ご飯も当然ながらおいしい。この味とボリュームで880円也。並んで食べるのをよしとしない私だが、この天丼は1時間なら並んで食べる価値ありである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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