2024年 4月 26日 (金)

日テレ上重聡アナ謝って済む話ではないだろ!「清廉性」求められる情報番組の司会失格

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   このところテレビ局の不祥事が続発している。『週刊文春』が報じたNHKの報道番組「クローズアップ現代」のやらせ問題では、<番組中で詐欺のブローカーと紹介された大阪府在住の男性(50)が1日、「ブローカーをしたことはなく、犯罪者のように放送されたことに憤りを感じる」としてNHKに訂正放送を求めたことを明らかにした>(産経新聞2015年4月2日付より)

   やらせを頼んだとされるNHKの記者は、今週の週刊文春によると、すでに職場復帰し取材にも出ているそうだ。しかし、籾井勝人会長が定例記者会見で、この問題について局内に調査委員会を設けて事実関係や表現のあり方を検証すると語ったから、検証の結果次第では厳しい処分になるかもしれない。

スポンサーのABCマート元会長から「無利子」で1億7000万円や超高級車ベントレー

   これも週刊文春発だが、日本テレビのエースといわれる上重聡アナ(34)が、有力スポンサーから1億7000万円もするマンションを「利益供与」されていたと報じている。上重アナは高校時代はPL学園のエースとして活躍し、横浜高校の松坂大輔と延長17回の死闘を繰り広げたことで知られる。立教大学でも野球を続けていたが、ケガや故障に悩まされプロ入りを断念してアナウンサーを目指したという。

   03年に日テレに入社してスポーツ中継などを担当していたが、09年に中山秀征がメインMCの「おもいッきりDON!」のサブ司会者に抜擢されてから頭角を現し、この春の番組改編で「スッキリ!!」の総合司会になったばかりだ。スポーツマンの爽やかさが魅力なのだろう、モデルの安座間美優(28)と交際しているそうだ。その爽やかアナに似合わぬスキャンダルである。

   まずは日テレの社員就業規則にある「自家用車での通勤を禁止している」ことへの違反。それも2000万円はくだらないという純白のベントレーを、新橋の裏通りに路上駐車していたところを週刊文春にバッチリ撮られてしまったのである。しかも、このクルマの所有者は上重ではなく、靴の小売りメーカーABCマートの元会長・三木正浩氏が代表を務める資産管理会社のものなのだ。

   上重アナが住んでいるのは港区のタワーマンションの最上階。広さは126平米もある角部屋で、<不動産登記によると、上重アナは昨年三月三十一日にこの部屋をABCマート関連会社の役員から購入しているが、その際、一億七千万円もの大金を、三木氏から『無利子』で借りているのだ>(週刊文春)という。三木氏は週刊文春に対して、マンションは自分が紹介して、ローンは月々三木氏に支払っていると話している。だが、日テレのコンプライアンス憲章を持ち出すまでもなく、有力スポンサーからこれほどの便宜供与を受けるなど、社員としても問題ありだが、情報番組のアナウンサーとしては失格であろう。

   日テレは女子アナに内定していた女性が銀座でアルバイトをしていたとして、「清廉性」に欠けるとして内定を取り消し、騒ぎになったばかりである。上重アナのやっていることは間違いなく清廉性に欠けるはずだから、日テレ側はどのような判断を下すのだろうか。

<日本テレビの上重聡アナウンサーが3日、司会を務める朝の情報番組「スッキリ!!」の番組冒頭で視聴者に謝罪した。上重アナは「私のプライベートな交友関係において、個人的なご厚意に甘えたことにより、多くの方に疑念を抱かれるような結果になってしまいました。深く深く反省しております」と謝罪。続けて「今後は視聴者の皆さんに信頼されるアナウンサーになるべく精進してまいりたいと思います」と頭を下げた>(asahi.com4月3日より)

   謝れば済む話ではないと思うのだが。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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