2004年3月期は銀行や郵貯の預貯金残高が伸び悩む一方で、野村證券の預かり資産は株式時価の評価増も手伝って63.8兆円と、前年同期比15.3兆円(32%)純増した。 証券制度の変更に機敏に反応し、顧客にきめ細かい情報提供サービスを展開した成果である。野村といえば、90年代後半の2度にわたる不祥事で企業統治が機能不全となり、顧客離れを起こした苦い経験がある。これを教訓に徹底的なコンプライアンス重視の経営を行い、傷ついたブランドイメージは回復してきた。有力顧客が野村に再び信頼を寄せつつあることが、国際投資銀行を目指す野村の自信につながっている。
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