2024年 4月 18日 (木)

超人気ブログ「きっこの日記」、ホリエモン事件に進出

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   ライブドア事件で急に注目され出したブログがいくつかある。そのひとつが、ヘアメイクを自称する「きっこ」という人物が書いている「きっこの日記」だ。

   耐震偽装問題で信じがたい「特ダネ」を連発、大手マスコミもここから端緒を得て、ウラをとって記事にする。こんな繰り返しだった、といわれるほど有名なブログだ。最近は「ホリエモン事件」にも進出し、人気ブログランキングでトップに躍り出た。

   1月21日の日記では、「ホリエモンの逮捕間近」を書いている。マスコミにもほとんど掲載されない段階で「逮捕」を断定している。しかも、「あたしのとこには、事情聴取からソッコーで逮捕状請求って情報が入ってた」と情報通であることを誇示しているほどだ。
23日の日記では、「イノシシ社長(ホリエモンのこと)が懲役13年から16年くらいの間で、残りの3人の幹部が懲役8年から12年の間の求刑になると思う」と推測している。

新聞記者も「ウラとり」に追われる

人気ブログランキングでトップの「きっこの日記」
人気ブログランキングでトップの「きっこの日記」

   その理由として、「証券取引法違反は、最大で懲役5年、罰金500万円だけど、イノシシ社長の場合は、風説の流布だとか粉飾決算だとか、複数の犯罪を指示してた首謀者なんだから、当然、併合罪になる。併合罪の場合は、刑罰が最大で1.5倍になるから、現在の逮捕容疑の証券取引法違反だけでも懲役7年6月になる。さらには、検察は詐欺罪での立件も視野に入れてるから、場合によっては10年以上の懲役を食らうってワケだ」と述べている。
   「ネットには一次情報が無い。ネットはマスコミの流す一次情報を論評、分析、解説しているだけだ」といわれてきた。ネット上の言説はほとんどが論評、分析、解説だ。
   ただ、2ちゃんねるを筆頭に、ネット上には「タレコミ」を流すサイトがいくつかある。玉石混交の中から、新聞や雑誌のネタになることもそう珍しくはない。大手マスコミでも若手の記者はネット上で情報を取ることにそう抵抗はない。ただ、今回の「きっこの日記」は特別だ。流す情報がほとんど正確で、それもマスコミが報道していない「トクダネ」がほとんどだからだ。大手新聞の記者は「ウラとりに追われた、といっても過言ではない」と告白する。

黒幕内河所長の存在を暴露する

   耐震偽装事件でいえば、国交省が疑惑を発表した直後の11月23日、「本当の黒幕は?」として総合経営研究所の内河健所長の存在を暴露した。マスコミに内河氏の名前が登場したのは、ずっとあとだった。記者たちは必死にウラを取ったにちがいない。
   「問題発覚直後、知り合いの不動産会社社長から、『黒幕は総研の内河だ。うちは総研が関わった物件は危険だから扱わない』と聞きました。詳しい話を聞いたら、恐ろしい構図が見えて来た」。さらに、「イーホームズ」の藤田東吾社長からも「事件の背景には大きなプロットがある」として、「きっこ」さんあてに仰天メールも届いた。
   「きっこ」という人物がどのようなルートで情報を入手しているのか、「きっこの日記」では明らかにされていない。ただ、「裏情報を得るため、ヘアメイクの仲間やテレビ局、芸能人が利用するお店など、アンテナを張り巡らしている」のだそうだ。

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