トヨタの収益力 再加速
2006.02.27 11:10
営業利益3兆円乗せも夢ではない
トヨタは世界各地で設備増強を進める。カローラもそのひとつだ.
トヨタでは05年2月、仏プジョーと合弁でチェコに年産能力30万台(うちトヨタブランド車生産は10万台)の新工場を完成させたのをはじめ、同9月に系列のトヨタ自動車九州、同11月に関東自動車工業で計35万台の新ラインを稼働させている。これらを合わせると05-08年の能力増は本体だけで年150万台近くにも達する計算。
07年3月期の自動車生産台数はトヨタ本体で800万台、系列のダイハツ工業と日野自動車を加えたグループ全体では900万台を大きく上回り、自動車業界で世界トップの座がより磐石なものとなるのは確実だ。08年末にはグループ全体での供給能力1,000万台体制が視野に入る。
一連の増強投資が完結する09年3月期以降は、減価償却負担が徐々に減少に向かうことから、「営業利益3兆円乗せ」も夢ではなさそうだ。