2024年 5月 5日 (日)

阪急の阪神買収 これだけの不安

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阪神の膨大な資産うまく活用できるか

   それほどの借金を抱えて2,000億円の投資は可能か、とHDに質問してみた。しかし、「検討に着手したばかりで、買収額がどれくらいになるかはわからない」と答えるのみだった。また同社は、07年の創立100周年に向けた大事業を抱えている。梅田阪急ビル建て替え事業、茶屋町開発、宝塚ファミリーランド跡地開発…と目白押しで、こちらもトータルで数千億の投資が必要とされているのだ。それらのカネは用意できるのか。
   他にも、不安材料がないわけではない。阪神を傘下に収めた場合、本業の鉄道事業で大阪-神戸路線が競合する。
   ただ、約7万m2ある甲子園球場の簿価はたったの800万円。阪神百貨店の7,000m2の簿価の900万円など、これを時価総額に換算すれば膨大な資産になる。HDとしてはこれらの不動産資産をうまく活用し、投資額を回収する腹積もりのようだが、TOBが成立したとしても、こうしたシナリオ通りいくかどうかは保証の限りではない。

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