「日本のメーカーではこうした対応はありえない」
「会社の方針と言っていたが、それで情報を出せないなんて、非常に珍しいと言うしかない。日本のメーカーではこうした対応はありえない」
それでは、なぜこんな対応しかできないのだろうか。
「(世界中で)かなりの数の訴訟を抱えていると聞いている。謝罪したり情報を出したりすると不利になると考えているのだろう」
スイスのシンドラー・グループ本部は06年6月8日、事故発生後初めて、正式な声明を発表した。それによると、「シティハイツ竹芝」のエレベーターは「1年以上当社の保守点検を受けていなかった」と保守点検の不備が事故原因とみる姿勢を示した。さらに「これまで設計に起因する死亡事故の記録はない。エレベーター業界での死亡事故は不適切な保守点検か、閉じ込められた乗客による危険な行為が主因」とした。 相変わらず、当初のコメントとほぼ同じ内容を繰り返しているだけだ。国土交通省は製造元のシンドラーエレベータ幹部を06年6月9日、国交省に呼び出し、事情聴取した。 これで、情報の開示は進むのか。