2024年 3月 19日 (火)

中田ヒデの文章はなぜ 人を泣かせるのか

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   中田英寿が引退表明後、出版業界が「ヒデ本」の企画で活気付いている。有名人の本だから売れる、というだけでなく、ヒデがホームページ上で引退表明した「人生とは旅であり旅とは人生である」という約2,300字の長文が「名文」として注目されているからだ。そのせいもあって、この文章を教科書や教材として出版しようという動きも出ている。

村上龍ゴーストライター説も出る

ヒデが公式サイトに掲載した引退声明。これが若者を泣かせる
ヒデが公式サイトに掲載した引退声明。これが若者を泣かせる

    ヒデが公式ホームページ「nakata.net」に掲載したのは2006年7月3日午後9時。それから6時間で1,100万回もの閲覧回数を記録したという。ネット上のブログには「読んで泣いた」というカキコミも多く、その文章力の高さに、あるブログには「親しくしている村上龍がゴーストライターではないか!?」などという疑問も出たほどだ。

   意外なのは教育現場での注目度が高いこと。教育図書・教材を出版する日本標準が同社発行の教科書にそのまま転用する検討を始め、また、埼玉県内の高校が国語の授業で取り上げ高校生38人の感想文が東京北青山のヒデがプロデュースするカフェに届けられた。さらに、全国の小、中学校から授業での使用の許諾がヒデのマネジメント会社サニーサイドアップに申し込まれているという。

   さて、ヒデの引退表明文、それほどの名文なのか!? 新潮社出版企画部ではJINビジネスニュースの取材に対して、

「彼は読書家で活字人間。あの引退文もいい文章だ。19~20歳頃は若者臭かったけど、ネットで公開し多くの人に読んでもらうようになり相当上達した」

   と話した。

   実は新潮社では「nakata.net」という本を毎年出版している。これは、ヒデがホームページで紹介している直筆のメールを中心にした単行本だ。既に7冊出ていて、トータルで約30万部売れている。これで、文章の上達が手に取るようにわかるわけだ。06年8月2日には「すべてはサッカーのためにnakata.net05-06」が出る。ヒデが書いた昨年11月から引退までのメールが収録されている。

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