2024年 4月 30日 (火)

堅実ホンダ 「攻め」に転換

好調が続く今のうちに将来への布石を打つ

   ホンダはまた、エコカー開発も強化する。ガソリンと電気モーターを併用するハイブリッド車の新型専用車を09年に発売する計画も表明した。米欧メーカーが追随を急ぐなどハイブリッド車の今後の需要増加を見越しての品ぞろえ強化策で、国内外で年間約20万台の販売を見込む。

   ホンダは99年、2人乗りのハイブリッド専用車「インサイト」を発売し、その後「シビック」、「アコード」(北米のみ)の既存車にもハイブリッド型を投入している。新型専用車は5人程度が乗れる乗用車タイプにし、価格は「インサイト」(約220万円)よりも安く設定する方針。
   また欧州で主流のディーゼルエンジンについても、窒素酸化物(NOx)の排出量をガソリンエンジン並みに抑えた次世代4気筒エンジンの搭載車を、09年までに発売するなど、世界規模で積極策を展開する。
   ホンダ首脳陣はここ数年、生産能力の大幅拡大の必要性をことあるごとに指摘してきた。国内新工場は新型ハイブリッドカーなど先端技術を駆使したクルマ作りの拠点確保という意味合いが大きいとされ、ビッグスリーの退潮で好調な今のうちに将来への布石を打つという狙いは明らかだ。

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