新OS「ビスタ」の敵は 「リナックス」のテレビ連合
2006.10.23 12:33
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大手電機メーカーは「ネットテレビ」で反撃へ
こうしたMSを軸とするPC勢の攻勢に、テレビを主力とする大手電機メーカーが指をくわえているわけではない。ソニー、松下電器産業、シャープ、東芝、日立製作所の5社は06年7月、テレビを利用したインターネットサービスの飛躍的な拡充を目指し、共同出資で新会社「テレビポータルサービス」を設立した。
新会社は、07年にネット接続の入り口となるポータル(玄関)サイトの運営を始め、天気予報やニュースなどの生活情報の提供を手掛ける。動画配信も予定している。またネットへの接続機能を持つTVの標準規格を策定。5社は07年度、同規格に基づく「ネットテレビ」を一斉に発売する。ここでのネット接続に必要なOSは、ウィンドウズの最大の対抗勢力であるリナックスを活用して開発する予定だ。パソコン(PC)にテレビ受信機能を取り込むことで機能強化を図り、お茶の間の主役の座を死守する構えで、MSの狙い通り事が運ぶかは不透明だ。