トヨタ、エコカー戦略変更 「ディーゼル」を強化

ホンダが次世代ディーゼルエンジンの開発に成功

   そんな中、06年に入ってトヨタとしては見過ごせない動きが相次いで起きた。第1は独ダイムラークライスラー。8月、高級車メルセデス・ベンツにディーゼルエンジン車を設定して発売、欧州に続く市場の開拓に向けた先駆者の役割を、アピールして見せた。第2はホンダで、世界で最も厳しい米国カリフォルニア州の排ガス規制(09年発効)をクリアする次世代ディーゼルエンジンの開発に成功し、9月、同エンジンの搭載車を3年以内に米国で発売すると発表した。ホンダは当然、欧州や日本での販売も視野に入れている。

   競合メーカーが足元でディーゼル強化の取り組みを進めている事態を、トヨタは放置できなかったわけだ。自社単独で遅れを取り戻すのはトヨタといえど容易でなく、いすゞとの提携に踏み切る決断に至った。トヨタは早ければ07年にも、生産販売台数で米ゼネラル・モーターズを抜いて世界一の自動車メーカーになる。いすゞとの提携は、環境技術での死角をなくす効果が大きく、「世界一」企業に不足していたパズルの1ピースを埋めることになる。

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