生保レディと信金マン 「どぶ板営業」で競う

生保も、生保レディを切っていく傾向にある

   信金の魅力は、きめ細かな営業力にある。ある生保関係者は、「足で稼ぐ営業が、生保レディのそれに似ているので、好感が持てる」と説明する。生保も、人件費のかかる生保レディを切っていく傾向にあるので、地域に密着し顧客に近い信金を利用しない手はないと踏んだわけだ。
   一方の信金も保険商品の販売には前向き。販売手数料が入る魅力に加え、「家庭や事業所を訪問するきっかけになる」(東京都内の信金役員)というのだ。
   顧客を一人ひとり訪問して、集金しながらの営業は信金の真骨頂である。しかし、ここ数年、基幹商品で訪問ツールの定期積金は集金コストがかかるので、都市部の信金を中心に見合わせたり、廃止したりする傾向にある。
   そこに登場したのが、月掛けの個人年金保険。信金にとっては、顧客に面会する理由が必要だったわけだが、「保険」という理由ができた。実際、東京都内の多くの信金で、「個人年金保険は好調」という声を聞く。

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