総合格闘家の秋山成勲選手が、2007年2月3日からナイキジャパンの新テレビCMに、ロナウジーニョなど世界のトップアスリートと共に出演する。「K-1」の試合の前に全身にクリームを塗り「ヌルヌル」にしていたことが発覚した罰として「K-1」への無期限出場停止処分が下されたばかりだけに、ネット上では「ナイキのイメージが壊れる」など一斉にブーイングが起こっている。登場するのはロナウジーニョらトップアスリート話題になっているナイキの広告。右から2番目が秋山選手ナイキジャパンの新CMのテーマは「JUSTDOIT.BREATH」。世界のトップアスリートたちが自分の目標や勝利に向かってトレーニングする姿を描いている。登場するのはロナウジーニョ選手、ウェイン・ルーニー選手、コービー・ブライアント選手、そして秋山選手ら。選手たちはブランド「ナイキプロ」のトレーニング用ウエアを身に付けている。ユーチューブには既に映像が流れていて、秋山選手のシーンは左腕をグルグル回し、軽く飛び跳ねている、というものだ。ナイキに秋山選手が、世界のトップアスリートと認められたのは非常に名誉なことだが、06年大晦日の「K-1Dynamite!!」の「ヌルヌル不正試合」で無期限出場停止処分が下された印象はまだ強く残っているためか、ミクシィ(mixi)やライブドアのブログ、「2ちゃんねる」などの掲示板はナイキに対するブーイングの嵐だ。「自社にイメージダウンになるCMなのに、GO出す責任者ってどんなヤツなんだろ?NIKE社内でも問題視している人はいるだろうに」「『ナイキのシューズ履いて走ると滑るんですよねぇ』って苦情くるんじゃね?」「反則してもCMに出られる、お金もガッポリ儲かるって思わせていいのか?」ユーチューブには、秋山選手の顔だけを見えないようにCMを加工した映像が、「汚いものは少しでも目の毒」のタイトルで流れている。CMに起用するプランは以前からあったなぜ今、秋山選手を起用したCMを流すのか。J-CASTニュースがナイキジャパンPRチームに取材すると、秋山選手は「ナイキプロ」の愛用者で、CMに起用するプランは以前からあったそうだ。「色んなカテゴリーの様々な選手をCMを通じ描く中で、(秋山選手は)適切なアスリートと考えています。(反則による無期限出場停止処分は)残念なことではありましたが、アスリートとしての活躍、実績、実力は変わらないと思っています」と同社PRチームの担当者は答えた。しかし、この時期に放送するのはちょっとマズイのではないのか。「色んな見方をする人はいるかと思いますが、会社としてアスリートをサポートする姿勢は変わりません」ということなのだそうだ。
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