2024年 4月 24日 (水)

「おかしいですよ、あなた達!」 東国原知事会見でキレまくる

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   宮崎県東国原英夫知事が2007年2月5日、知事になって初の定例記者会見で、記者の質問に対し、「おかしいですよ、あなた達!」「僕の口から発表する話じゃない!!」とキレまくった。過去の経験からか、マスコミ不信は明らかで、会見を見た専門家などから「あれくらいのことで感情的になるとは。これから務まらないな」という見方が出ている。

   もっとも、予定されていた会見1時間のうち、約50分は副知事選出に関する質問に費やされた。同じような質問ばかりで嫌気が差す気持ちも、わからなくはない。ただ、副知事候補に挙がっているのが知事選のライバルだった自民・公明推薦の持永哲志さん。記者の興味がそちらに行くのも、わからなくはない。

「彼は政治家でない、正確に言うと政治家に向かない」

東国原知事は日記で「報道は出鱈目が多い」と訴える
東国原知事は日記で「報道は出鱈目が多い」と訴える

   記者から持永さんについてどう思っているか聞かれた東国原知事は、

「彼は政治家でないと思います。正確に言うと政治家に向かないと思います。彼は事務方だと思います。事務方に置けば、非常に能力を発揮する方だと思います」

   そして記者が、「他の候補の名前も出すべきでは?」と質問すると、

「私が持永さんの名前を出したんじゃないですよ。おかしいですよ、あなた達!」

   とキレた。
   記者が、「知り得た事を報じるのが我々の務めですから」と返すと、

「じゃぁ、知り得ればいいじゃないですか。他の人達も。僕の口から発表する話じゃない!!結果的にAを知り得たからBもCもDも発表しなければならない議論、おかしくないですか!?」

   そして、

「鳥インフルエンザ、県政の問題いっぱいあるんです。この県の問題はそういうことだけ報道されると、偏重な報道になる。そういう判断もあるんです。以上です」

   と語気を強め、会見を終えた。

   もともと人気お笑いタレントだったから、マスコミ慣れしているはずなのに、こうも感情的にマスコミ批判する姿を見るとマスコミ嫌い、不信なのだろうと思われる。それは、東国原知事のブログ「そのまんま日記」の07年2月5日を読んでもわかる。

「報道といえば、各週刊誌・写真誌、本当に出鱈目が多い(中略)2000年、僕が女性とツーショットで外を歩いている写真が掲載されている。良く見ると、何とそれは僕では無いのだ(中略)全く捏造である。信じられない」

副知事の人選問題であんなに怒る必要ある?

   当初は豪華な知事公舎には入居しないと公言したが、気が変わったようで、入居を考えるようになった理由を、先の会見でも、

「普通のマンションに住んでいると報道陣の方がいっぱい来られまして、他の住民の人たちに非常に迷惑がかかっている。ピンポンして逃げていく人もいる」

   と、マスコミのせいにしている。

   東国原知事初の定例記者会見の模様は、各局の朝のワイドショーで取り上げられた。
   2月6日に放送されたテレビ朝日系の「スーパーモーニング」では、弁護士の紀藤正樹さんが、記者の人たちを味方に付けるくらいの度量がなくてはいけない、とし、

「県政にとって(副知事の人選は)最も重要な問題の一つ。それについて、あんなに怒る必要ないですよね」

   鳥越俊太郎さんはそれに続けて、

「知事になった以上、メディアはしつこく聞きます。色んなことを。あれくらいのことで感情的になるなら、これから務まらないなと。もうちょっと、軽くいなしていく術を身に付けないと」

   と苦言を呈した。

   一方、宮崎県では、東国原知事の就任から07年1月29日までの1週間で、テレビ出演が182本あり、CM広告費に換算した場合、経済波及効果が約165億円になると、知事のテレビ出演効果を発表している。

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