2019年 9月 22日 (日)

「自分たちと同じキモチ」 ケータイ小説 女子中高生に超人気

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   「ケータイ小説」が書籍化されるケースが相次いでいる。文芸分野では06年の売り上げランキングベスト10のうち4つを占め、ケータイ小説のコンテストも開かれるなど、人気はうなぎのぼりだ。人気の秘密はなんだろう。

   ケータイ小説のさきがけは 2000年にYoshiさんが発表した「Deep Love」だと言われている。同作品は、Yoshiさんが自身のサイトで連載したところ、評判が口コミで広がり、自費出版で10万部が売れたという。後に改めて出版社から書籍化され、映画・ドラマ化もされた。この作品はシリーズ化され、全体では270万部を売り上げた。

文芸部門ベストセラー10のうち、4つがケータイ小説

ケータイ小説の書籍化が相次いでいる
ケータイ小説の書籍化が相次いでいる

   これだけ見ると、ケータイ小説は「一発屋」にしか見えなくもないが、ケータイ小説というジャンルは女子中高生の人気を集め、影響力は確実に大きくなってきている。最近では「恋空(上・下)」が124万部、「天使がくれたもの」が40万部の売り上げを記録するなど、好調な売れ行きが続きている。
   トーハンが発表した06年の年間ベストセラーランキングによると、単行本の文芸部門ベスト10のうち、4つをケータイ小説が占めている。そのうち3つは、「Deep Love」を出版した「スターツ出版」によるものだ。

   「Deep Love」を出版したスターツ出版の山下勝也・書籍編集販売担当役員は、J-CASTニュースに対してこう話す。

「うちの部署には部下が4人いますが、いつもケータイ小説が載っているサイトを見るように言ってるんです。その中で『これは』というものは、交渉して書籍化しています」

「『本を1冊読み通した』という経験がない人が買う」

   たった4人のスタッフでこれだけのベストセラーを送り出すとはスゴイが、山下さんは、その秘密をこう明かす。

「『文章はへたくそだけれど自分たちと同じ体験をしている』という、読者のニーズを分かってるんですよね」

   さらに、「Deep Love」がヒットした時の現象を「ケータイ小説の第1期黄金期」とし、それ以降ケータイ小説がブームになった背景を、こう分析する。

「実は、ケータイ小説の読者(主に14歳~20歳の女性)には『本を1冊読み通した』という経験がない人もおられて、ウェブにしろ書籍化されたものにしろ、ケータイ小説を読んでみたら『全部読めちゃった』ということで、ケータイ小説を好きになる、というケースが多いようです。さらに『自分たちと同じキモチ、空気感を共有できる』ということで、『私たちが読むものだ』という意識を持ってもらっているのではないでしょうか」

   06年には「第1回日本ケータイ小説大賞」という賞も設けられ、大賞(グランプリ)作品「クリアネス」は書籍化されて出版されたばかり。
   今後もケータイ小説は、注目を集めそうだ。

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