2024年 4月 26日 (金)

携帯参入のイー・モバイル 勝負は来年?

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   新しい携帯電話事業者のイー・モバイルが2007年2月19日、東京都内のホテルでサービス概要を発表した。携帯電話市場への新規参入は実に13年ぶりで、同社はまずデータ通信サービスに特化し、月額基本料5,980円の定額制で高速ブロードバンドを提供する。毎日30分インターネットを利用する人なら、他社より3~7割安い水準という。

   ただ、一般的な音声通話の提供は1年後の08年3月からだ。それまでの間、「携帯端末での高速データ通信」というニッチな市場を押さえる戦略だが、1年間で認知度アップがどれだけ図れるかが問われそうだ。

端末は出資する大手家電量販店などで販売

イー・モバイル、多機能端末「EM・ONE(エムワン)」でサービスを開始する
イー・モバイル、多機能端末「EM・ONE(エムワン)」でサービスを開始する

   データ通信の下り(受信)の速度は、第3世代携帯電話の改良版で、現在最高水準のHSDPAと呼ばれるパケット通信規格を採用した結果、毎秒3.6メガビットになった。専用の多機能端末「EM・ONE(エムワン)」は、シャープマイクロソフトと3社で共同開発した。シャープが得意とする高精細の液晶画面は、4.1インチ(ワイドVGA、800×480ドット表示)と携帯機器としては大型で、地上デジタル放送「ワンセグ」が視聴できる。本体は厚さ18.9ミリと20ミリを切る薄さながらキーボードがついており、スライドして使う。

   端末は、ビックカメラなど同社に出資する大手家電量販店などで販売する。長期契約による割引プランを導入しており、端末購入を含めたエムワンの初期費用9万5,000円は、1年契約では7万1,000円に、2年契約で3万9,800円に割り引く。このほか、パソコンに差し込んで使うPCカード型の端末もあり、こちらも標準契約は2万8,980円だが、1年契約なら,4980円に割り引く。
   サービス提供地域は、東京23区内と名古屋、京都、大阪の各市内から始め、6月までに東京都内の国道16号線内側や、神戸、大阪近郊と拡張し、さらに順次全国都市に広げる。初年度に30万契約を目指している。
   発表会で千本倖生会長兼最高経営責任者(CEO)は、「携帯電話の常識を根底から覆す。2年かけ周到に準備してきた」と述べ、「エムワンは、キーボードがついて世界初の薄さだ。インターネットでサイトを見ると、端が切れず全部見える」と端末の魅力を訴えた。

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