2024年 5月 5日 (日)

携帯参入のイー・モバイル 勝負は来年?

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既存の携帯会社は、「お手並み拝見」と静観の構え

   千本氏は、ダイヤル・アップの遅くて高い通信環境しかなかった7年前の1999年、当時はまだ聞き慣れない名称だったADSLサービスを提供する「イー・アクセス」を設立。ソフトバンクの孫正義社長とともに、ADSLの普及でブロードバンド革命を起こした一人だ。千本氏は、携帯電話は当時の固定電話と同様に「今なお高くて遅い」と批判し、「今度は携帯という巨大なマーケットでブロードバンド革命を起こす」と意気込んでいる。

   一方、イー・モバイルの発表に、既存の携帯電話会社は、「お手並み拝見」と静観の構えだ。NTTドコモの場合、約5,200万ユーザーのうち、音声通話のないデータ通信専用プランの契約者は1%弱とされ、KDDI(au)もデータ通信は「ニッチな市場」という認識だ。

    また、PHS専業のウィルコムが、キーボードを内蔵した端末「W-ZERO3」を投入して評価され、パソコン機能を兼ねる高機能なスマート・フォン型端末に潜在需要があることは携帯各社とも認めている。ただ、シャープの電子手帳「ザウルス」や、ソニーの「クリエ」などPDAと呼ばれた小型端末が好きで、かつて購入した男性ビジネスマンが「2台目」の携帯電話として購入を厭わない可能性がある。ただし、「その先の展開は読み切れない」と各社は模様眺めだ。

    イー・モバイルは、「ケータイの新ケータイ」のキャッチコピーでテレビCMも流し、サービス開始の告知に余念がない。「エムワンは始まりに過ぎない」と語る千本氏の次の一手が注目されるところだ。

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