2024年 4月 26日 (金)

北の湖理事長の「言論統制」 記者から取材証没収

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   日本相撲協会の北の湖理事長が、テレビ番組で相撲協会を批判したなどとして、元NHKアナウンサーで東京相撲記者クラブ会友の杉山邦博さん(76)から、協会発行の取材証(ID)を没収していたことがわかった。マスコミ側からは「言論統制」といった批判の声が噴出。記者クラブの抗議などをうけ、結局はIDカードは杉山さんに返却され、一応の決着を見た。

相撲記者クラブは「暴挙だ」などと反発

角界の「言論統制」にマスコミは反発
角界の「言論統制」にマスコミは反発

   杉山さんが報道陣に語ったところによると、杉山氏は2007年9月10日、協会広報部に呼び出され、女性職員から

「理事長が(杉山さんの)発言を非常に気にしています。とにかくIDカードを返してください」

と言われ、納得しないながらも

「彼女の立場もあるからお預けします」

として返却したという。

   杉山さんは、連日テレビに出演、朝青龍や相撲協会に対して批判的な発言を繰り返していたが、これが問題視された模様だ。相撲記者クラブでは「批判する相手のIDを取り上げるのは暴挙だ」などと反発、翌11日に総会を開き、理事長側に抗議文を提出した。

   北の湖理事長は、クラブ代表者に対して、没収の理由を(1) 2007年8月14日放送のTBS系情報番組「朝ズバッ!」で、コメンテーターが「朝青龍への処分に対しては弁護士や識者を入れて決めるべき」と述べた際、うなずいて同意したように見えたため、これが協会批判にあたる

   (2)「会友」としてIDを発行されているのに、「相撲ジャーナリスト」「相撲評論家」という肩書きでテレビ出演しているのはおかしい、というもの。

   他人からの批判を封じるやり方に、マスコミ側、特にスポーツ紙は一斉に反発。東京中日スポーツは「北の湖理事長 逆ギレ」という見出しを1面にかかげたり、東京スポーツは、「会友」の、こんな発言を紹介している。

「理事長はワイドショー嫌いだから、杉山さんが気に食わなかったんだろう。本当にキンタマが小さいよ」
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