アップルの新製品「iPodtouch(アイポッドタッチ)」に動作しない不具合がインターネット上で相次いで報告され、「ロック難民」と呼ばれる動かない「iPodtouch」を所有するユーザーが相当数いることが明らかになった。アップルジャパンもこのトラブルを認識しており、「ソフトウェアのアップデートで対応する」としているが、どうやら世界中で同様のトラブルが相次いでいるようなのだ。アップルジャパン広報は「不具合は認識している」米アップル「AppleDiscussion」でも同様のトラブルの報告が世界中から相次いでいるアップルは2007年9月22日、日本国内での「iPodtouch」の出荷を開始した。「iPodtouch」は家電量販店ではまだ販売されていないが、同社のオンラインストア「AppleStore」を通じて購入した人には9月23日から順次「iPodtouch」が到着しているようだ。しかし、アップルから送られてきたこの「iPodtouch」をPCと接続した際、Windows日本語版環境下で動作しないという不具合が相次いでいる。「iPodtouch」は携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」シリーズの新製品。同社が米国で07年6月に発売した携帯電話「iPhone(アイフォン)」で人気のタッチ式画面での操作方法を取り入れ、無線LAN機能もそなえた。「Google(グーグル)」と「Yahoo!(ヤフー)」検索エンジンが搭載されており、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」アプリケーションも搭載し、YouTubeの100万件もの動画を検索・視聴できる。不具合は、「iPodtouch」を起動すると、「iTunes」に繋ぐように画面に表示されるが、いざ「iPodtouch」をパソコンと接続しても、「iPodtouch」はその画面のまま動かない、というもの。Windows日本語版ユーザーの一部では、「iPodtouch」を購入したにもかかわらず、音楽を聴くことすらできない状態が続いている。こうした、トラブルの報告は、「iPodtouch」が到着した2007年9月23日頃からインターネット上のブログやSNS「mixi(ミクシィ)」の「iPodtouch」コミュニティで相次いで報告されており、ロックされたままといったという意味で「ロック難民」という言葉まで登場している。アップルジャパン広報はJ-CASTニュースの取材に対し、こうした不具合の指摘について「認識している」とした上で、英語版以外のWindowsユーザーに相次いで発生「今週の後半にソフトウェアのアップデートをリリースする。それによってトラブルは解消する」と述べている。アップデートの対象が「iTunes」になるのか「iPodtouch」のソフトウェアになるのかは不明。こうした事象をアップルが認識した経緯についても「オープンにしていない」と言及を避けている。さらに、米アップルの公式掲示板「AppleDiscussion」でも同様のトラブルの報告が世界中から相次いで寄せられており、世界中の「iPodtouch」ユーザーのなかで一種の「騒動」にまで発展している。問題が解決できないユーザーは米国以外の国と地域のWindowsユーザーに多いことから、英語版以外のWindowsユーザーにこのトラブルが相次いで発生していると推測される。アップルジャパン広報は、「ソフトウェアのアップデートは原因が分かっているから行う」と述べているが、一方で「それが何であるかは公表してない」と沈黙を貫いている。この点について、一部メディアには、「アップルにWindowsマシンが一台でもあれば、すぐに確認できたはず」と指弾されてもいる。アップルジャパンは07年9月中に行うとしていた店頭発売の時期についても「出荷の時期に変更はない」としている。
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