2019年 1月 18日 (金)

枝川二郎のマネーの虎
借りてはいけない住宅ローン(上)

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   日本の多くのサラリーマン家庭にとって最大の重荷になっているのは住宅ローンだろう。「住宅ローン地獄」とはよく言ったもので、千万円単位の借金を数十年間かかえ続け、そのあいだは月々の返済は一度たりとも滞ってはならない、というのは大変な重圧だ。時代劇によくあるのが「娘が借金の形で身売りされ、それが返済できるまで遊郭から抜けられない」という話だが、住宅ローンの返済がある限りサラリーマンを辞められない、という人の立場もそんなに変わるものではない。

欧米の住宅ローンは返さなくていい?

   あまり知られていないことだが、われわれが通常「住宅ローン」と呼んでいるものは、欧米で常識とされる「住宅ローン」とはずいぶん違うものだ。日本の住宅ローンの特徴は、借り手が毎月必ず返済をしなければならないところにある。

   え、ということは、他の多くの国では住宅ローンの返済をしなくて良いのか?ということになるが、まさに欧米の標準では「ローンの返済をしなくても、家を返せば完済となる」のだ(これをノン・リコース・ローンという)。これは、たとえて言うと家が「質流れ」になった、みたいな話になる。質屋は、たとえ質草が十分高い値段で売れなかったとしても、お客に「差額を返せ」とはけして言わないし、言えない(細かい法律的な議論をするといろいろとあるが、ここでは原則論を述べる)。

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