2024年 4月 29日 (月)

高額品売れ行き減速 三越は中国人観光客に期待

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

中国人観光客が「まとめ買い」

   これまで比較的好調といわれてきた高額品だが、07年11月ごろから「変調」を来たしていたようだ。日本百貨店協会が東京都内の百貨店にヒアリングしたところ、高額品の中でも「宝飾品や貴金属品、家具類の一部に落ち込みがありました」という。

   半面、美術品はあまり大きな落ち込みはなかった。そもそも、美術品は購入者と作品との「出会い」があり、なかには「値のつく作品」もある。前年と比べてもあまり参考にならないそうで、「高額品の売れ行きを左右する多くは高級腕時計や宝石、アクセサリー類になります」という。

   また、百貨店によっても多少事情が異なるようで、高島屋は「高級腕時計や宝石類の売上げについては当社に限ってはいいようです」(本社広報IR室)と話す。2月に入っても、その売れ行きは好調としている。

   こうした中で、三越は中国人観光客などに「活路」を見出そうとしている。2月は中国の旧正月にあたることもあって、銀座店などを中心に来店客も多い。中国経済の急成長と、最近の円安傾向を背景に、「客単価をみると、日本人よりも高い買い物をしていきますね。ブランド物の化粧品や日本製の腕時計を、おみやげ品としてまとめ買いする人もいます」と、その動きに注目する。

   三越銀座店では免税カウンターに中国語を話す担当者を配置し、案内や商品説明などにあたらせるなど、外国人観光客向けサービスの強化に乗り出した。

「中国語や韓国語による店舗内案内の整備などやるべきこともありますし、売上げに占める割合などもまだまだですが、伸ばしていけるところと考えています」(本社広報部)
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