シャープと液晶パネル共同生産 ソニーの思惑と戦略
2008.03.10 11:37
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世界一テレビメーカーを目指す上で大きなステップ
ソニーは平面ブラウン管テレビ「ベガ」の成功にとらわれ、薄型テレビで出遅れた。業績不振の要因となったが、液晶テレビはパネル以外の技術開発に注力して、画像や音声の質を向上させ、販売を伸ばしてきた。不振脱却のため、「非中核事業」と位置付けた金融子会社、ソニーフィナンシャルホールディングス07年10月に上場し、約3000億円を調達。シャープとの共同生産に必要な資金も確保していた。
中鉢社長は「今回の合意は名実ともに世界一のテレビメーカーを目指す上で大きなステップ。世界市場は2008年度に1億台まで成長する。ソニーは15~20%のマーケットシェアを目指したい」と「完全復活」に向けて意気込んでいる。