2024年 4月 27日 (土)

天皇陛下に「転向宣誓」石井慧 11月3日に格闘家デビュー宣言?

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退路を断つため陛下に「宣誓」?

   では、なぜ石井慧選手は、なかなか方向性を明言できないのか。

   石井選手が所属する国士舘大学柔道部の山内直人監督は、J-CASTニュースの取材に、こう答える。

「前回の記者会見では、彼が『今は学業に専念したい』と話しており、父親もなんとか卒業はさせたいと言っています。私たちは、彼に自分の道を行きなさいと話しています。本人も卒業したいとしており、それから将来について話すのでも遅くはありません。もしオリンピックの強化指定選手辞退届を出したら、そのときに本人が本当のことを話すと思います」

   石井選手の父親も、柔道家として知られる。それだけに、在学中は柔道に専念すべきということのようだ。

   これに対し、石井選手が高校1年まで柔道を習った修道館クラブ(大阪)の上田順治会長は、もっと複雑な家族の思いを明かす。

「父親は確かに、『息子の進路は、息子が決めることや』と言っています。でも、熱心な柔道家だった父親が、格闘技の道を本当に了解するのでしょうか。母親や祖母も、『柔道界に残ってほしい』と漏らしています。格闘技界に入れば、リングの上で血を流すようなことになりますからね。私個人としては、まだ21歳の現役選手なのに、もったいない、オリンピックなどでまだ頑張ってほしいと思います。プロ宣言もうわさされる11月3日に、慧と大阪で会いますが、挨拶をどう言おうかと困っていますよ」

   各紙によると、石井選手が方向性について言えないのは、格闘技と柔道を両立させたい考えもあったからだという。ただ、国際柔道連盟が09年から五輪枠を決めるランキング制度を導入するため、両立は難しいとされる。全柔連でも、この点を重視しており、格闘技にあこがれる石井選手は柔道界にとってお荷物になるらしい。

   石井選手が、天皇陛下に「宣誓」したのは、こうした状況下で、自らを追い込み、退路を断つためだったのだろうか。

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