2024年 4月 26日 (金)

自殺に使われた「ムトウハップ」製造中止 「やめないで」存続望む声続々

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   「硫化水素ガス」自殺の原料に使われた入浴剤の製造が中止されたことが明らかになったが、製造元には700人以上の愛用者から「やめないでほしい」という声が寄せられている。ネットでも、「残念だ」「なくなる前に買い占めないと」などといった意見が書き込まれている。

「なくなれば死活問題。在庫がある限り売ってほしい」

   入浴剤と洗浄剤を混ぜ合わせて「硫化水素ガス」を発生させ、これを吸って自殺する事件が2008年に急増したが、毒ガスを発生させるのに使われた入浴剤「六一〇ハップ(ムトウハップ)」の製造会社、武藤鉦製薬(愛知県名古屋市)が製品の製造を2008年10月末日で中止していた。

   「ムトウハップ」はイオウ、生石灰、カゼイン、硫化カリウムを浄水に過熱溶解し、ろ過した医薬品の入浴剤で、疲労改善、アトピーや皮膚病にも効果があると言われ、長年、愛用している人も多い。80年前から作り続け、最近は年間50万本を出荷していたが、自殺に使われてから取扱店が激減した。

   ところが、店頭から姿を消すと、愛用者から存続を望む声が多数寄せられるようになった。同社には700人以上から、「やめないでほしい」「どこで買えるのか?」などという電話がかかってきた。また、シルバーアクセサリーを作っている業者が「いぶし銀」の加工に使っていて、「なくなれば死活問題。在庫がある限り売ってほしい」という問い合わせが複数きている、という。ネットでも、「ずっと使っていた。なくなる前に買い占めないと」「重宝していたのに、残念だ」などという意見が書き込まれている。同社は、「できるだけ多くの人の要望に応えたい」として、在庫がある限り販売する。

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