2024年 4月 25日 (木)

人気長期低落でフリマ状態 プロレスに起死回生策あるのか

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「正統派スタイルは戻ってきている!」

   なぜプロレス人気が長期低落傾向にあるのか。

   前出の業界関係者は、趣味が多様化したことや、放送時間が深夜に移されてしまったことを挙げる。さらに、団体乱立もあるだろうと指摘する。

「かつてのように、勧善懲悪、正統派と悪党の戦いという演出でなくなっています。業界が内向きになっており、一回見ただけではプロレス軍団の構造が分からないのですよ」

   乱立傾向は、ジャイアント馬場が1999年に亡くなってから顕著になった。「業界全体の秩序、重しというものがなくなりました」とこの関係者は言う。協会組織というものがないこの世界では、重しが取れるとエネルギーは好き勝手な方向に分散してしまう。

   例えば、大仁田厚さんがデスマッチを特徴にしたインディー団体を立ち上げ、プロレスに邪道スタイルを持ち込んだりした。また、世界最大規模の米WWEの影響を受けたハッスルがエンターテイメント志向の興行を行ったりした。これらは、業界を多彩にすることに成功したものの、格闘技界とマット界の違えさえ分かりにくくなっている。

   とはいえ、マット界も人気回復に力を入れるようになっている。業界関係者は、「新日本プロレスでは、中邑真輔、棚橋弘至両選手らが力をつけ、試合内容がよくなって興行成績が上がってきました。東京ドームなどの試合でも久しぶりに客が入って、一時のどん底状態を脱したようです」と話す。「WWEはエンターテイメント志向ですが、超一流レスラーをそろえ、試合もきっちりやっています。日本でも、ようやく正統派スタイルが戻ってきているようです」。

   この関係者は、さらに人気が出るには、スターが必要だと説く。「ゴルフなら遼くん、卓球なら愛ちゃんといったスーパースターがプロレスでも出れば、客足が戻ってくる。猪木さん入門への師匠の勧めを断った総合格闘技の石井慧選手は、一昔前ならプロレスに行ったはずなんですよ」と残念そうに話している。

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