2024年 4月 27日 (土)

「伊勢丹」「三越」「高島屋」営業時間短縮 不況深刻「百貨店」がコスト削減開始

   大手百貨店が営業時間を短縮し、定休日を増やす。伊勢丹は2009年4月から4店舗で閉店時間を30分早める。三越も8店舗で営業時間の短縮や、一部店舗で定休日を増やす。売上高が軒並み前年比2ケタ減と低迷する中、「確実に効果が出る」コスト削減策だけに、今後他店にも広がりそうだ。

伊勢丹4店舗、営業時間を30分短縮

   伊勢丹は4月1日から、東京・吉祥寺店、府中店など4店舗で閉店時間を30分早め、朝10時~夜7時に変更する。従来のシフト勤務(2交替制)をやめ、全従業員が同時間に勤務する。休憩時間や休日を増やすことで、従業員の年間総労働時間に変更はない。9月まで実施し、10月以降は改めて設定する。

   三越も4月から東京・日本橋本店の閉店時間を1時間繰り上げて、朝10時~夜7時にする。札幌店、千葉店など郊外7店でも営業時間を短縮するほか、一部店舗では休業日を増やす。

   三越伊勢丹ホールディングスの広報担当者によると、主に光熱費の削減を見込み、その結果次第で店舗の拡大もあり得る。

   3月から2店舗で営業時間を短縮している高島屋。同月1日から埼玉・大宮店で1時間、4日から東京・立川店で30分、短くした。従業員のシフト勤務をやめ、営業効率の見直しを図る。

   広報担当者は、

「大型店で短縮すれば、光熱費分が浮いたとしても、収益はマイナスになるでしょうし、他店で実施することは今のところ考えていません」

と話している。

   また、大丸、松坂屋を展開するJ.フロント リテイリングの広報担当者は、

「実施する予定はありませんが、随時検討しています。過去にお客様のニーズや業務効率の観点から行ったことがあります」

という。

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