2024年 5月 8日 (水)

「伊勢丹」「三越」「高島屋」営業時間短縮 不況深刻「百貨店」がコスト削減開始

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

今後抜本的な第2、第3のコスト削減策が出てくる

   各社とも、「騒ぎ立てるほどのものではない」としている。

   ただ、野村総合研究所、サービス事業コンサルティング部長の西川義昭さんは、こう指摘する。

「確かに、この程度の削減では収益そのものを引き上げるほどの大きなインパクトにはならないが、消費マインドが冷え込み、売上げが落ちているなか、百貨店が本格的に収益向上を考え始めた、という点では注目に値します」

   首都圏の主要百貨店では軒並み2ケタの減少が続き、「百貨店不況」は深刻だ。

   2月の売上高(速報値)によると、かつて「王者」と呼ばれた伊勢丹新宿店でさえ前年比14%減。三越日本橋店は11.5%減、銀座店は19.8%減。高島屋東京店は12.2%減、新宿店は13.1%減。大丸心斎橋店は25.3%減、東京店は16.8%減、松坂屋名古屋店は14.2%減、銀座店は15.1%減。

   08年後半から続く景気後退により、消費者の生活防衛意識が高まり、宝飾品、ブランド品などの高額商材や、衣料品が伸び悩んでいる。

「本格的にコストを削減するには、内部組織の再編、取引先など他社を巻き込んでの構造改革が必要となり、時間がかかる上にハードルも高い。それに比べて効果は小さいが、確実に結果が出る方(営業時間の見直し)から始めたということです。今後、もっと抜本的な第2、第3の削減策が出てくるでしょう」
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