2019年 12月 10日 (火)

夏までに原油価格100ドル超え? 投機マネーが再び流入

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   原油価格の上昇が続いている。指標になるニューヨーク商品取引所(NYMEX)のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の価格は、2009年2月後半からじわじわ上昇して、6月中旬には1バレル70ドルあたりで推移している。投機マネーがさらに流れ込めば、08年夏のような「100ドル超え」の可能性が出てきた。

原油価格「100ドル」に迫る?

   石油元売りの業界団体である石油連盟の天坊昭彦会長(出光興産社長)は、記者会見でWTIの価格について「夏までに100ドルを超えるのではないか」との見方を示した。

   原油価格の上昇で、全国のガソリン価格は平均121円(石油情報センターの6月10日調査)にまで値上がりした。石油製品の価格上昇をきっかけに、回復の兆しにある景気が、再び冷え込みかねないとの心配がある。

   石油輸出国機構(OPEC)に加盟する産油国は、2009年3月をボトムに4月、5月とわずかに増産したが、基本的には減産。先進国(消費国)はリーマン・ショック以降の経済活動の停滞もあって、「在庫はぱんぱんになったまま」(天坊会長)だ。

   本来であれば、もう少し下がってもいいはずなのに、「投機マネーが市場に流れ込んでいる」ために上昇した。

   原油価格に詳しい、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至・主任研究員は、 「(1バレル30ドルで推移した)09年1~2月ごろは景気の先行きが不透明で買い控えがあった。このところの急騰は景気回復を見越した動きにある」と説明する。中国などの新興国の経済が、欧米や日本に先がけて回復基調に乗ったことは大きな上昇要因だ。

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