2024年 4月 25日 (木)

自民惨敗2ケタ議席 週刊誌が次々激減予測

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   与党が結束を演出したのか、衆議院は、表面上の混乱なく解散した。ところが、週刊誌はどこも、自民党の議席が激減すると予測している。2ケタ議席にまで落ち込むとしたところもある。どこまでが本当なのか――。

麻生太郎首相も地元の福岡8区で落選?

週刊誌が自民惨敗予測
週刊誌が自民惨敗予測

   毎度恒例のことながら、解散のネーミングがメディアをにぎわせている。ネット上では、ヤフーの番付リサーチなら、「自滅解散」「がけっぷち解散」「追い込まれ解散」がトップ3を占めた。いずれも、麻生政権の行方を暗示するかのようなネーミングだ。

   それもそのはず、新聞各紙の世論調査や週刊誌の議席予測では、自民党に厳しい結果が次々に出ている。特に、衝撃的なのが、議席予測だ。

   週刊現代の2009年8月1日号では、なんと民主党が衆議院で絶対安定多数となる332議席も獲得するとの大胆な予測をした。これに対し、自民党は、2ケタに落ち込む78議席だ。前回7月4日号の民主283議席、自民130議席より厳しくしている。

   さらに大胆なのは、この「大暴風雨」なら、麻生太郎首相も地元の福岡8区で落選してしまうとしたこと。自民党の大物も次々に落選するといい、生き残るのは、小渕優子、小泉進次郎、安倍晋三の3氏らほんのわずかだという。

   これは極端なケースだが、週刊誌の予測はいずれも厳しい。

   週刊朝日の7月31日号は、政治評論家の森田実氏、政治ジャーナリストの野上忠興氏の予測を紹介。森田氏は、「玉砕選挙」「集団自殺選挙」でもあるとして、民主が安定多数の279議席、自民が141議席とみている。また、野上氏も、安定多数になる民主261議席、自民160議席の見通しを示した。そして、両氏とも、麻生首相も危ないとして、△印をつけている。

   また、週刊ポストの7月31日号は、野上氏とほぼ同じ予測で、民主261議席、自民160議席としている。これは政治広報システム研究所の分析結果を紹介した。

総理大臣と総裁を分ける「総総分離」なくなった

   各週刊誌の予測通りになったとすると、総選挙後は、民主党への政権交代が実現することになる。

   ただ、衆議院解散前に開かれた自民党の両院議員懇談会は、報道とは違ってマスコミにも公開され、麻生首相への突き上げもなく終わった。麻生首相は、発言のブレや地方選連敗などを反省・謝罪し、反麻生の中心である中川秀直元幹事長も、なんと麻生首相と握手まで交わしたのだ。

   惨敗予測の中で、この混乱収拾ぶりは何を意味するのか。

   解散政局を取材しているジャーナリストの上杉隆さんは、次のようにみる。

「解散するのに、党内抗争をしても仕方がないということだと思います。だから、一致団結を演出したのでしょう。首相自らが謝罪して解散するのは珍しいので、私は、『反省解散』『おわび解散』『ごめんなさい解散』などと呼んでいます」

   今後、自民党総裁の付け替えがあるかについては、こう話す。

「解散して議員がバラバラになってしまったので、選挙までの総裁選は難しいと思います。総理大臣と総裁を分ける『総総分離』は、なくなったということです」

   選挙後については、週刊現代は、カナダで1993年、与党が総選挙で惨敗して党そのものが消滅した例を挙げている。一方、麻生首相は、1966年当時の佐藤栄作首相が行った「黒い霧解散」が惨敗予測の中で安定多数維持の善戦をした例を思い描いているとみられている。

   これについて、上杉さんは、「カナダの例は、日本と違って単純小選挙区制なので比較するのはおかしい。黒い霧解散は、中選挙区制の下でのことですので、麻生さんの認識は違うと思っています」と指摘する。

   政界再編の可能性については、「選挙後の議席数によって違うでしょう。もし民主党が単独過半数に達したのなら、再編は起こらないはずです。ただし、比較第1党になれば分からないと思います」と話している。

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